三徳山三沸寺
鳥取県三朝町に三徳山三沸寺というものがある。
いわゆる投入堂といって、崖にお寺が建っている。
日本一危険な国宝とも言われていて、1,300年前に創立されたと言われているが、実際に誰がどのように建てたかというのは明らかになっていないらしく、とてもミステリアスな、そしてアドベンチャラスなユニークな場所である。
鳥取県自体、ちょっと地味な県かもしれないが、そこにある国宝は、鳥取県中部に位置していて、わざわざ訪れないとアクセス出来ないような、そんな場所で、僕自身も大学生時代に仲間と訪れて以来約20年ぶりに登ってきた。
日本を発つ前にやっておきたいこと、なんてものがいくつかあったり、訪れてみたい場所なんてのもいくつかあるが、投入堂もその1つだったので、今回訪れることが出来て本当に良かった。
4月から割りと夫婦の時間が出来るかなと思っていたが、楓ちゃんが学校に行かないようになって、楓ちゃんとの時間がたくさんで、僕が楓ちゃん担当の日、菜生ちゃんが楓ちゃん担当の日となかなか夫婦2人の時間というものを作れずにいたが、この日は「夫婦デートの日」と定めて、楓ちゃんは泰ちゃんと一緒にサドベリーへ出かけていった。行ってしまえば「楽しかった!」と帰ってくるが、行く前までは「行きたくなーい!」と頑な。今までなんだかんだ背中を押し続けてきたけれど、どうなんだろうなぁと、迷いです。
なにはともあれ、この日は夫婦2人で投入堂に登ってきました。
高度差200mで、本殿から投入堂までにいくつかの建造物が岩肌に沿って建てられています。
どうやって建てたんだろう?
という通り一辺倒な疑問を持ちつつも、当時(平安時代〜室町時代)にかけての宗教に対するエネルギーの大きさを感じたり。
今この時代に同じことをしてください!と言われて同様の事をすることはとても骨の折れることのように感じる。
建物も凄いなぁと思いましたが、この鐘をここまで運び上げる作業というのも途方もなく大変だっただろうなと思いました。
夫婦で登りながら、「どうやったんだろうね?」「自分だったら・・・」というような話でも盛り上がりました。
途中で住職さんや山岳ガイドの方がルートの整備をしていましたが、住職さんも「ここは修行の場ですから」とそんなに登りやすさを考慮せずに大丈夫です、というような雰囲気でルートを指示していたのが印象的でした。
代々受け継がれているそのお寺の雰囲気というものもあるんだろうなぁと感じました。
個人的には、白神山地とか白川郷の合掌造りとか、鹿児島の島々とか小笠原諸島とか、四国のお遍路巡りとか行ってみたいなぁと思いますが、ちょっと小さい子達と一緒に行くにはメリットよりもデメリットの方が大きく感じられ、またもうちょっとあとのお楽しみに残しておきます。
鳥取県に投入堂があって良かったなって思います。
最近我が家にたくさんの外国からのお客さんが訪問してくれていますが、胸を張ってオススメできる場所だなぁって思います。