学校,  ニュージーランド

学校(1ヶ月経過して感じていること)

 僕たちがニュージーランドに入国して1ヶ月が経ちました。
あっという間の大冒険で、長女のビザがまだ認可されずに家族が離れ離れに暮らしているということを除けば、色々なことが上手くいき、そして楽しい時間を過ごせているという風に言えるのではないかとまず思っています。

子どもたちは入国3日目には学校に通い始めて、と以前書いたかと思いますが、どんどん順応していっていると思います。よく海外移住者から「子どもの順応力は凄いからね。」といった類の話は聞きますが、まさにそうだなと感じています。

長男(11)は、この小学校の最高学年であるyear6のクラスに入り、毎日9時〜15時まで英語onlyの環境に飛び込み、最初は15時に学校の待ち合わせ場所で再会するとその日あった出来事を沢山お話してくれるのと同時に脳みそフル回転でクタクタになっている様子が見て取れました。息子は「言っている事分からないし、何にも喋れないし・・・。」と言っていましたが、1ヶ月経って感じるのは「あれ?今の英語キャッチしているの?」って事です。僕もたまに彼に英語で話しかけるのですが、普通に理解していて驚いたり、僕と第三者の英語での会話をキャッチしていたりと、明らかにListeningの能力が爆上がりしています。

日本にいるときは子どもたちに聞かれたくない夫婦の会話を時に英語でしていたりしていたのですが、その手法はもはや使えないレベルです。(僕たち夫婦の英語での会話なんてレベルが知れています。。。)

次女(6)は、初日こそ色々な戸惑いなどで涙がこぼれてしまう場面がありましたが、2日目からはそんなことも無く、まさに日に日にリラックスし学校での足取りも軽くなっているのが見受けられました。(同じ学校の敷地内に僕もいるので日頃から娘の姿を見かけます。休み時間とか。)友達もすぐに出来て、少ないボキャブラリーかもしれませんが、英語でコミュニケーションを図ったりもしている様です。(あいさつとか「come on」とか「are you OK?」とか)。友達も彼女に分かるようにゆっくりとだったり簡単な言葉で話しかけてくれるって言っていました。毎日クタクタで時に弱音が出てしまう長男に対して「気持ち分かるよ。ちょっと大変だもんね。」なんてまるで先輩の様に寄り添う姿も家で見られたりして、その肝っ玉に感服したりもしました。

校長表彰の副賞としてカフェでおしゃれスイーツを食べました

僕の方はというと、仕事内容は学校に隣接しているBush(林)を活用して多様な学び(環境、生態系、持続性、樹木学、子どもの居場所・・・etc)の場を創出しましょう。という漠っとしたものですが、まずハリケーンとかでたくさんの倒木があったりとかだったのでその環境整備に力点を置いて、子どもたちが安心、安全にBushに来れるように心がけて時間があればせっせとBushに足を運びました。

倒木とかも昆虫や爬虫類の住処になるから何でもかんでも綺麗に運び出さなくても良いと思うよ、と複数人の人からアドバイスをもらったり、そういうあまり「人々」の意識に入って来ることの少ない小動物までにも意識が向いているのだなというのは1つの気付きでもありました。

この前の夏のハリケーンなどでいくつかの倒木があったと聞きました
青空の下での肉体労働は最高に気持ち良い!

Bushで過ごしていると時たま先生がクラスの子達を連れて(今のところ生徒だけでのBushの立ち入りは禁止されています。)Bushにやってきます。授業の一環で水質の調査(pHを測ったり)をしたり、ちょっと息抜きに鬼ごっこなどをしに来たり、自分たちで植樹した苗木の様子を見に来たり・・・。

子どもたちが楽しそうに走り回ったり、大きな倒木の上で仲間と元気にハカを踊っていたりする姿を見ると嬉しくなったりしました。

実際にクラスに入って担任業務をするという様なポジションでは無いので、クラス運営の細部まではまだまだ理解している訳では無いです。ただ、こちらではクラスもしくは学年から何人かの生徒が抽出され、課外活動を行ったりします。僕は上級学年(5,6年生)と共にそういった課外活動を行うことが多いですが、ボートで島に渡って島の生態系保全活動に参加したり、湖に出かけて外来種の「なまず」の捕獲およびその記録を行ったり、海に出かけて行って岸釣りを行ったり。
まだどういった子たちが、どういうタイミングでこれら課外活動に参加するのかという様な妙まで掴みきれていませんが、「クラスに座って落ち着いて学習するのが苦手な子(ADHD)とか、そもそも座学が苦手(LD)とか、単に実習(生き物)が好きとか、そういった子たちを担任の先生が見計らいながら外に連れ出すというパターンもあるみたいです。

学びがとても複合的(複層的)で、あまりとらわれていないというかダイナミックというかそんなものを感じます。ハカの練習するグループがあって、そのグループは日常的な課題から抜け出してハカの練習をしていたり。(息子もこのグループに参加しています。)

先日も昼休みに1人の女の子がやって来て、「Bushの沼の衛生状態が気になるんだけど」と相談にやってきて、翌日に4人の生徒が教室を抜け出して(先生の許可のもと)きて午前中いっぱい一緒にBushの沼で過ごしました。

この話も面白く機会があれば是非このブログに書き留めておきたいなと思っているのですが、こうして何だか柔軟に(体験・課外)学習の機会を提供していくというのが興味深いなと感じています。
結局このグループは沼の生態系について学習していくという風に展開していきそうです。

特に決められたタスクの無い中での仕事というのは協力隊時代のそれと類似していたり、サドベリーの時のそれと類似していたりと、この自由裁量権の大きい中での仕事というのは楽しく面白くもあります。
しっかりと結果と成果を出していけるように頑張っていきたいと思っています。

昨日から2週間の春休みに突入しました。
この1ヶ月間は本当に良い助走期間になったように思います。

春休み明けから、徐々に生徒たちと一緒にBushでの学びが展開していきそうで楽しみにしています。
僕も分からないことが多いので、生徒たちと一緒にたくさん学んでいくつもりでやっていきたいなと思っています。

春休みも楽しみ!

早く家族が合流出来ますように🙏

2件のコメント

  • Nishiura kimiko

    ニュージーランドに行かれたのですね。
    子どもの適応力の凄さ。いかに環境が大切であるかを、考えさせられました。

    ハセさんは、どこに行っても、素敵な毎日を過ごすことができるのだなぁと、思って尊敬します。
    友達申請しますので、よろしくお願いします。

    感謝❣️西浦公子

    • hibinokurashi

      西浦さん
      お久しぶりです。
      コメントどうもありがとうございます。
      どこでも楽しく過ごせる力というのが僕自身のテーマであったりするので嬉しいです。
      でも、なかなか難しくもありますね。
      好き嫌いが割りとハッキリしています。
      今住んでいるところは長閑なところで気に入っています。
      友達申請もどうもありがとうございます。
      長谷洋介

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