学校,  日々の暮らし,  ニュージーランド

Bushという窓

僕たちは以前の智頭町(鳥取県)での住まいと比べるとだいぶ町中の便利な暮らしをしている。
人口7万人ほどの町は以前泰ちゃんと調べたらその面積は智頭町のそれの約10倍くらいだった。
(なのでおしなべると人口密度は同じくらいということになるのかな。)

中心市街地からほど近い地域に住んでいるのでどこに行くのにも近くて便利な暮らしだ。
智頭町で暮らしている人しか分からないかもしれないがイメージとしては智頭町の智頭地区に住んでいるような感じだと思う。

平日の学校も歩いて通えるので、智頭に住んでいるときと比べると車への依存度が減ったのが僕にとっては心が軽くなる要因になっている。
(平日は毎日子どもたちと登下校している。)
今学期は放課後にネットボールとタッチラグビーの試合、器械体操の練習と町中へ出かける機会もあるが、どこへ行くのにも車で10分程度なので気持ちは楽だ。

食材の買い出しも町中(車で10分程度)へ週末に1回まとめて買うようにしていて、なるべく車を使わない暮らしを心がけている。

町としては7万人ほどいるので、だいたいの事は町中で解決する。
智頭町の中で暮らしているのと同じ様な感覚で、この町から出ることがほとんど無い。
(智頭に住んでいるときはたまに車で鳥取市まで出かけていたが、今はロトルアから外に出ることは滅多にない。)

コンパクトに暮らせているのに心地良さを感じる。

さて、前置きが長くなってしまったが、今日学校のBushでキノコを見つけてた。
野ちゃんが胃腸炎になってしまって、昨日と今日とお休みして(今日は泰ちゃんも)必然的に僕もお休みということになったのだが、昼休みの生徒と行っている罠の見回りだけは家を抜け出してBushに行った時の事であった。

Tawaka

生徒が来るのを待っている時に、Lemon Woodの株に美味しそうなキノコの姿を発見。
見るからに美味しそうだったので、写真を撮って種の特定アプリを使ってまずあたりをつける。
そうすると100%の確率で、マオリ語でTawaka(ニュージーランドの固有種)というキノコであると言われる。
それを手がかりにTawakaというキノコについて色々と調べると、どうもやはり本当にTawakaというキノコらしい。
記載によるととても美味しいキノコで、栽培もされることがあるキノコとのこと。
念のため食べる前には、マオリの同僚やキノコ博士にも聞いてみることにする。
美味しそうなキノコを見つけると嬉しくなってしまうようになったのは、キノコ狩りの入り口に足を踏み入れたという証左になるだろうか。

因みにニュージーランド在住の人は、「Wit App」というアプリがオススメです。
DOC(Department of Conservation:環境保全省)の人に教えてもらったアプリでニュージーランドの樹木・鳥・菌などを撮った写真から特定してくれる優れものだ。

僕は日本の里山での暮らしに憧れ、そんな暮らしを長年楽しんできたが、ここニュージーランドでは今のところ冒頭で書いたように便利な町暮らしをしています。

ただ、日頃から仕事でBushという自然に囲まれた環境で過ごすことが出来ているのは僕にとっては幸運な事で、たくさんの癒しと学びと気付きをいただいています。
Bushを通じて、ニュージーランドの樹木、鳥、動物などに触れる機会があり、そして今日は素敵なキノコとの出会いもありました。

僕がこうしてたくさんの学びと気付きをいただいているのと同様に、ここの学校の生徒にもBushを通じてたくさんの事に触れてもらえるように、環境を整えていきたいと思っています。
来年度の2月からはどのような勤務体制になるかはまだ校長先生と模索中ですが、少なくとも12月までは今のように多くの時間をBushでそして野外で過ごせることと思います。

今はBushにある樹木の名前の札を作って株元に挿したり、Bushで見ることの出来る鳥の一覧をそれぞれ名前と写真とQRコードを添付して制作中です。
Bushに来たらなんか楽しい!を目標に頑張っていきたいです。

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