田圃
5月の3週
苗も大きくなってきた頃に田植えを行います。
耕作2年目の田んぼはとても元気で草の勢いも凄い。
今年はトラクターを使って荒起こしと代かきを行いました。
トラクター最高ですね。
不耕起でしてみたり、耕運機使ってみたり、トラクターしてみたり、
結果どの様にコメ作りをしていくのか、思考しながらだと思います。
いかにコメを作るか、いかに生きていくか、納得感を持ちながら進んでいきたいです。
葛藤は尽きませんね。
田んぼを耕していると、草がちぎれて土に鋤き込まれていく時の匂い、トノサマガエルが驚いて飛んで逃げる様、カラスや鷺がやってきてそれらを捕まえて食べる様、スズメ、ヘビ、タガメ、ゲンゴロウ…色々な生物の営みが田んぼにはあります。
朝靄の中、そんな自然の営みの一部に自分自身も関わっている感じがして、得も言えぬ多幸感を感じました。
家に帰ってその感じを妻に伝えると
「朝靄の中を散歩して美味しいおコメをお金で買うってのはどう?」と提案されました。
夫婦でいかに生きていくかのすり合わせが折に触れて行われます。
僕は何がしたいのか、どんな時に幸せを感じるのか、その辺のアンテナを高くしながら過ごしていきたいです。
マシンが大好きな年頃の息子がスクールを休んでトラクターでの代かき作業を手伝ってくれました。
最近はパワーショベルやトラクターなど小学生男子が喜ぶようなマシンが身近にあります。
身体はまだ小さく、力は無いけれど、その無い部分は機械が補ってくれました。
良い田んぼとはどんな田んぼか、彼なりに考えてトラクターを操作。
言われた事をこなすのではなく、主体的に目の前の課題を捉え頭と身体を動かしていく事の大事さを昨日の彼を見ながら再確認しました。
泰ちゃんはシンプルに戦力になりました。
均平にする作業もあったので二人で2時間程度代かき作業をしました。
一足先に帰った泰ちゃんは新しいお風呂にお湯を炊いて待っていてくれました。
なかなかお年頃な今日この頃ですが、昨日のトラクターの運転はとても楽しかったみたいです。
自分でトラクターを使って代かきした田んぼは愛着もわきますよね。
息子と一緒に作業出来て幸せでした。
多分息子は朝靄の中一緒に散歩はしてくれないけれど、朝靄の中一緒に代かき作業はしてくれるなと思いました。
お金で美味しいおコメを買っても、勿論美味しいだろうけれど、自分で種籾から育てたおコメを食べるのも美味しいと感じる筈です。
何を何処までしていくか、その線引作業。
今回はお風呂をプロに作ってもらったり、プロに庭の外構作業を頼んだり。
アウトソーシングもしながら、色々と実験です。
ずっと前に大家族で訪れた松本の農園、映画ガイアシンフォニーに登場するジェームズ・ラブロック博士夫妻が散歩する自らの庭園、ベネシアさんの暮らし、ターシャ・テューダーの庭、色々と良いなーって思うお手本は沢山あります。
折角良いなー、好きだなーと思えるものがあるのでそれらを追求していく人生でありたいと思います。
1番身近なパートナーとそれを目指していけたら良いなと思っています。
コミュニケーションですね。