運動会
娘が通う幼稚園は開園して6年目。
はじめて運動会みたいなものが開催されました。
幼稚園の行事は雨の日が多かったのですが、珍しく天気に恵まれた運動会。
息子にとっては3年間通った園。
OB小学生もたくさん参加していました。
朝起きて息子は「行かない。」「走らない。」といつものように(?)自らの緊張をそのように表現していましたが、いざ始まってみると馴染のメンバーと楽しそうに会に参加。
広々とした会場に子どもたちも各々自分たちのチームのテント付近でまったりしたり、本部の方へ行って競技進行のお手伝いしたり、ボールで遊んだり・・・自由に大らかに運動会は進行していきました。
楓ちゃんも気持ちは前向きに、積極的に競技に参加していました。
写真(上)まさかのクラウチングスタート!
前の人たちがやっている様子を確認しながら、自分で競技に取り組んでいました。
1人で立派に(?)色々出来るようになったなぁと感慨深かったです。
どうしても運動能力だったり理解力だったりが他の子と比べて劣ってしまうこともあり、同じチームの子たちには「あ~もう!」と歯がゆい思いも時にさせてしまっていたかもしれませんが、それでも温かく楓ちゃんをチームの一員として迎えてくれていたように感じます。
水つぎリレーでもとことこ瓶のところまで行って、ジャーっと瓶の横に水をこぼしてしまったり(1回目)、でも2回目はちゃんと学習して瓶に水を入れていたり。
多様な子と一緒にあるというのは、もしかしたら寛容力だったり、忍耐力が必要な部分もあるかもしれませんが、それが出来る場というのはやっぱり力があり、魅力的だと思います。多様なものが関わり合い響き合うというのは、画一的なものと比べると複雑で難しい側面もあるかと思います。他を認めるという事は自分を認めてもらうことにも繋がります。
楓ちゃんも優しく見守られていました。
泰ちゃんの方はすっかり1人前に参加。
走ったりするのも好きだし得意なのでとてもイキイキとしていました。
「1位になった!」とか、「走るところまでは1位だったけれど、パンが上手にくわえられなかった、上手く借り人出来なかった。」と不本意な結果に悔しがったり。
競技の結果に一喜一憂するのも楽しいし、楓ちゃんが一生懸命競技に参加しているのを見るのも楽しい。
ただ単に上位を目指して頑張ることだけが運動会の醍醐味じゃないんだな。
1位目指して頑張るも良し。自分なりのペースで競技を楽しむも良し。
運動会ってなんとなく「チーム一致団結して優勝目指す!」みたいな雰囲気があるように思っていたけれど、もっと力を抜いて楽しめるんじゃないかと、そう思わしてもらえる運動会でした。
障害物競争。
我先にと平均台へダッシュする泰ちゃん
お先にどうぞ!と一番最後に平均台へと並ぶ楓ちゃん
1つの価値基準の上で「上へ上へ」と目指して行くのは時にきつくなってしまうこともあるかと思います。
楓ちゃんという存在は、「いや、これでも良いんだよ。」ってオルタナティブ(もう1つ別の)在り方を教えてくれるような、僕にとってそんな存在になってくれていると思います。
僕はお父さんの「仮装ぐるぐるバット競争」で赤レンジャーに仮装して何度も転びながらゴールしました。
その様子がウケた様で特別賞を受賞しました。
温かくも、ふざけた、思いやりのある、素敵な運動会でした。
とても、素敵な園と仲間たちだなと思います。