日々の暮らし

マイクさん

ウーファーのマイクさんが先週から我が家に滞在している。
アメリカのミシガン州出身の彼は31歳。
車の整備士として働いていたが、自分の人生を見つめなおすため退職。
かつてより興味のあったヨガ(ヨガインストラクターの資格所持)の本場インドへ3か月、その後ベトナムにて2週間、その後日本へ来て、帰国直前に我が家へウーファーとしてやってきた。

自身も軍役についていたり、その弟たちも軍人だったり、祖父もベトナム戦争に出兵してその後の後遺症に悩まされていたりと、戦争と平和に対する意識も高め。
ベトナムでの滞在もベトナム戦争について自身が学校で教えられなかったことを現地に行って確認したいからとのことだったし、日本に来た際も広島に2日滞在し、原爆資料館などにも足を運んでいる。

割と寡黙でリアクションが良いわけではない(なおちゃん評)かもしれないが、何か1つ質問するとしっかりと自分の意見を丁寧に述べてくれる。

「なんでもするよ。整備士だったから機械の事は得意だし、薪割りとか、草刈とか、道具の修理とか。」の言葉通り、なんでもパワフルにそして器用にこなすマイクさん。

子どもたちも慣れ、一緒に将棋をして遊んだり、英語や日本語を教えあったり、楓ちゃんはマイクさんに歯を磨いてもらいたがったり、おんぶしてもらったり。

僕も普段からやりたいなぁって思っていて後回しになっていたものをマイクさんにしてもらったりでとても助かりました。
凹んだ軽トラのドアも「20分あれば直せると思うよ。」の言葉通り、20分で直してくれました。
開け閉めの度にドアが引っ掛かりストレスだったのが、ストレスフリーに。
買った時のような状態になりました。

一緒に田植えも出来ました。
苗代で育った苗を1本1本手植えで。

今シーズンは「すじ」と地元で呼ばれる道具を借りて線を引き、その線を目印に田植えをしました。

かつて友人のゴルゴがしていた田んぼが僕の中の理想の田んぼの在りようなのですが、まだまだその域は程遠く。
苗1本1本が逞しく元気に育ち、その育った苗を自信を持って田んぼに1本1本植えていく。
そしてその苗は自身の持てる力を存分に発揮しながら田んぼで大きくなっていく。

そんなコメ作りが出来たら良いなと思うのですが、まだまだですわ。

こちらは近所に越してきたやまぴーと共同で行う田んぼ。
これの他にもう1枚。

こちらは急な話だったので、今年は機械で。

機械使ったり、自分の体を使ったり。
色々試しています。

機械も自分の体を動かすように一体となって操作出来るようになったら良いのだろうけれど。

そんなこんなで今シーズンの田植えはほとんど終了。
あとは苗代として使っていた田んぼ(1畝~2畝)にもち米を植えておしまいです。
年を追うごとにスムーズに出来るようになってきて嬉しいです。
朝練で毎朝4時ごろ起きていた生活も、来週からは少しゆとりが生まれそうです。

マイクさんには薪割りも頑張ってもらいました。
僕が朝山から軽トラ一杯木を下してくると夕方には薪になって薪置き場に積まれているというなんとも気持ちの良い状態。

仕事へ行って帰ってきたら、草は刈られているし、田植えは終わっているし、薪は割られて積まれているし、で魔法のようだという話をしていました。

マイクさんも日本のローカルな生活を一緒に体験出来て嬉しそうにしています。(きっと)

今日は日曜日で「田植えお疲れさま」的な祭りが地元の神社であります。
そこに一緒に行ってお酒を飲んでも良いし、どうしようかなぁって昨晩一緒に話していました。

マイクさんは明日には大阪へ向けて旅立ちます。
大阪で2泊、東京で1週間滞在してアメリカに戻るそう。

まだ終わってないけれど、良い出会いでした。

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