キャンピングカー旅
キャンピングカーの旅ってものにいつの頃からか憧れていた。
多分記憶を辿ると「トランスフォーマー」などの車がロボットに変身したりとか車なのに多機能とか、ドラゴンボールのホイポイカプセルでウーロンが隠し持っていたあのキャンピングカーで移動して旅をするシーンなんかが原点な様な気がするし、一番最近で言うと、結婚して子どもを授かって、いざ休日家族の時間となった時に、行く場所や泊まる場所などを検索して計画するときにその計画にゲンナリしてしまったりして、結局「家の周りでゆっくりするのが良いんじゃない?」となってどこも行かずに過ごすというパターンが散見されるようになって、それはちょっと勿体無いのかなと思ったりということがあった。
結婚して10年になり、まだまだパートナーの菜生ちゃんの事について推し測りかねるところもあるが、家とは主婦にとっては職場で、職場から離れることによって初めて気が休まるということは大いにある様だ。
まぁ、そんなこともあって、1年半前にメルカリでキャンピングカーを購入させてもらい、それからはいざというときはパッとキャンピングカーで出かけるという機会も増えてきた。
キャンピングカー旅の良いところをあげるとするならば
・家から離れて気分転換になる。
・機動力。朝・夜、子どもたちが寝ている間に移動出来る。
・キャンピングカーに限ったことでは無いが、日常とは異なる家族のコミュニケーションの場になる。
・宿泊場所や食事場所などとても柔軟に決めることが出来る。その時の気分で行く先も決めて行動出来る。
といったようなことだろうか。
そして多分僕自身きっと「旅」が好きなんだろうと思う。
僕のベースにあるものは「のんびり」「だらだら」「ぼーっと」といったあまり人に誇れるようなものではなく、家の周りであれやこれやとちょこちょこしているのが好きなんだろうと思っているが、それでもあるときに、パッと外に出て、外から自分の内側にあるものを照らす作業というのはとても好きな行為なんだろうと思う。
前置きが長くなってきているが、こうして我が家は折に触れてちょっとした時にキャンピングカーに乗り込みパッとお出かけして非日常を楽しむことがあり、そんなキャンピングカーのある暮らしにもフォーカスして、キャンピングカー(車中泊)愛好仲間と繋がったり、愛好家仲間が生まれたり、そんな風になっていったら良いかもなと思って発信してみようと思う。
この春休みには1週間、九州(福岡・佐賀・長崎)に出かけてきた。
出発する前日まで、菜生ちゃんは「沖縄はどうだろうか?」と言っていたが、沖縄に行こうと思うと、キャンピングカーでと考えると鹿児島⇨沖縄といったルートになったり、キャンピングカーでなくて飛行機となると、また航空券や宿などの手配も出たりとかで、それについてはもう少しじっくり検討するとして、今回はやはり2年前に行って良かった九州へ旅に出ることにした。
- 3月23日(水) 神戸発新門司行きのフェリーへ
- 3月24日(木) 九州市立いのちのたび博物館 淀川テクニック 長崎ちゃんぽん 相島 焼き小籠包(天神) 糸島「森の家」
- 3月25日(金) 糸島 ビーチ 散歩 図書館
- 3月26日(土) 糸島 伊王島Ark Land Spa
- 3月27日(日) 伊王島展望台 グラバー園 西海橋公園
- 3月28日(月) ハウステンボス
- 3月29日(火) 富津 口之津イルカウォッチング 白浜キャンプ場 日帰り温泉
- 3月30日(水) 吉野ヶ里歴史公園 新門司港発神戸港行き
- 3月31日(木) 朝10時帰宅
※交通費 約10万円(フェリー約8万円 高速代約2万円)
燃料代 約2万円
食 費 約4万円
遊興費 約3万円(ハウステンボス約2万円)
3月23日(水)に神戸発(18時30分)新門司着(7時)のフェリーに乗り込む。
(車も含めて約4万円)
寝ている間に福岡まで移動出来るのでとても便利。
我が家は船旅も好きで、子どもたちは「大きな船にまた乗りたい!」と言ったりする。
飛行機は確かに早くて便利だけれど、船の良さもあると思う。
船内を歩いて移動出来たり、外のデッキに出ては朝陽や夕陽を眺めたり、海を眺めては地球の大きさを感じたり。日本のフェリーには大浴場などもあって、車移動の疲れを癒やしたりすることも出来ます。
今回乗った「せっつ」という阪九フェリーには露天風呂もあって、瀬戸内海を眺めながらのお風呂は気持ち良かったです。
今回の旅も本当にきっちりと予定を決めずに余白の多い旅でした。漠然とした想いとしては
・3月でも九州は暖かくて気持ち良かったよね。
・ベルリンに10年住んでいた友達家族が福岡の糸島に移住したので会えたら良いなぁ。
・オランダは遠いけれど長崎にハウステンボスがあるよね。
それくらいの気持ちで、あとは図書館で借りてきた九州各県の「るるぶ」を携帯しながら出発。
菜生ちゃんのウガンダ時代の友達が門司に住んでいるので、その友人に色々とアドバイスをもらいながら旅はスタート。
おすすめの「いのちのたび博物館」へ行ってみたら、本格的な恐竜の骨格標本はじめ、スタッフの皆さんの情熱が伝わってくるようなそんな展示の数々の博物館でとても見応えがありました。
たくさんの情報量で、僕や子どもたちもちょっと知恵熱が出そうで、2時間くらいの滞在で外に出て外の広場でゆっくりと日向ぼっこしました。
福岡の日差しは暖かくとても気持ち良かったです。
最近菜生ちゃんと住む環境についてよく話し合う事があって、「気候が温暖なところが良いよね!」とよく菜生ちゃんは言います。
何か縁があって鳥取県の智頭町に住んで10年以上経過しますが、温暖な気候への憧れであったり、海への憧れであったり、コンパクトで便利な家への憧れが菜生ちゃんの中で膨らんでいるように感じています。
人は無い物ねだりする生き物かもしれませんが、1度きりの人生であるならば「やってみたい」と思えることにチャレンジしてみるというのは有意義な事なのかもしれません。
天気も良く、「るるぶ」に載っていた猫がたくさんいることで有名な相島に渡ることにしてみました。
小さな船で20分のところにある人口約270人の離島です。
島民の多くは漁に携わっているような感じで、アコヤ貝の養殖などもしている感じでした。
島にある小学校には10数名の児童が通い、漁村留学という形で島外からも10人くらい児童が通っている様でした。泰ちゃんは島の小学生とすぐに仲良くなり、一緒に網で魚(イワシやアジの群れが港を回遊していました。)をすくうという遊びをしていました。とても気さくな感じの小学生たちでした。
天気も良く、のんびりと島で3時間くらい過ごした後に糸島の友人宅に向かいました。
菜生ちゃんの高校時代の先輩でもあり、ご縁で仲良くさせてもらっています。
お坊さんで、行雲流水の暮らしを家族で営んでいる、会うたびにいつも程よい刺激をいただくファミリーです。
子どもたちも年頃が似ていて、すぐに打ち解けて一緒に遊んでいました。
歩いてすぐのところにビーチがあったり、広い土地に大きな邸宅があって、家であったり、外の空間をこれからどのようにリノベーションしていくか、そんな開発途上のお宅でした。
この資本主義社会とどのように折り合っていくか、お布施というアイディアをもっとこの世に普及していきたいといった話も昔聞いたことがあります。
電気自転車で子どもを乗せて走りましたが、全然重たさを感じずにスイスイ走ることが出来ました。
2泊させてもらって出発しようとした26日(土)の早朝はあいにくの荒天。(強風特別警報が出るくらいの強風)もうしばらく避難させてもらって、お昼寝の時間に合わせて長崎の伊王島のArk Land Spaに移動。プール好きな我が家の子ども達も大満足。
オーシャンビューのプールがあって、温泉があって、漫画などがたくさん置いてある休憩所があって・・・
人も少なく、優雅にプールと温泉を堪能出来ました。
温泉からあがって、パッとキャンピングカーで寝れるというのはキャンピングカーのメリットですね。
27日(日)、子ども達が寝ている間に伊王島の展望台へ移動。
長崎の島々を眺めながら、朝陽を感じながら、とても贅沢な朝の散歩です。
子ども達が寝ている間に、ポイントに移動して、起きてきたら公園で遊んだり、展望台に登ったり、散歩したり、朝市に出かけたり、という事が出来るのがとても良いですね。
キャンピングカーを所有するまではテント泊移動なんてこともしていました。
テント泊はテント泊で良いことはとてもありますが、キャンピングカーはキャンピングカーで良いことがあるなと思います。
一番の違いは機動力だなと思います。
寝るところをあまり選ばない(トイレのある公園、キャンプサイト、PA、コンビニ、などトイレのあるところで寝ることが多いです。)、子どもが寝ている間に移動出来る。そのことによって享受できることは多いです。
散歩の後は外にテーブルと椅子を出してピクニック。スープをしたり、ホットサンドを作ったり。車の中でも食べれますが、外が気持ちの良いときはこうして外で食べることもあります。
長崎の観光名所でもあるグラバー園。
グラバー園でドレスを着て写真を撮りたい!という野ちゃんのリクエストによって訪れました。
僕も幕末の歴史によく登場するグラバーさんには興味津々。
眺めも良く、気持ちの良い場所でした。
そしてまた子どもの昼寝の時間を利用してハウステンボス近くの西海橋公園へ移動。
本当は佐世保バーガーを食べたかったのですが、ちょっと縁がなくて、アカカブを食べました。(味噌汁や刺身)
西海橋公園も眺望良く、公園も広く、とても良い公園でした。
翌日は朝からハウステンボスへ。
実はオランダ移住熱が高まった我が家。(今はその熱は冷めましたが。)オランダまで行くのは大変だけれど、長崎にハウステンボスがあるね!ということで、やってきました。
丁度チューリップも見頃でとても良い時期に来ることが出来ました。
子ども達はアトラクションに夢中になったり、僕は6人乗り自転車でみんなで園内を散策できることに至上の喜びを感じたり。
外国良いなぁ、オランダ良いなぁ、ヨーロッパ良いなぁ
そんなことを感じさせてくれる長崎のハウステンボスでした。
朝から晩まで12時間ハウステンボスを満喫させてもらいました。
翌日はまた糸島の友人ファミリーと合流して口之津のイルカウォッチングに参加。
(長崎の島原半島にある富津というところにご縁があってそこを訪問したついでに近くにイルカが生息しているという情報をキャッチ。)
島原と天草の間の海峡にミナミハントウイルカの群れが200頭ほど生息していてイルカウォッチングが出来るという事を知って、急遽参加してみることにしました。
水族館好きな菜生ちゃん。イルカ好きな菜生ちゃん。そしてそれに影響を受けている我が家の子ども達。
90%以上の確率で野生のイルカを見ることが出来るということで、祈るような気持ちで乗船。
乗船して、20分ほど沖に出ると野生のイルカの群れと遭遇。
本当にたくさんのイルカたちを見ることが出来ましたし、すぐそばまでイルカたちが来てくれました。
イルカウォッチングを満喫し、友人ファミリーと別れた後は、口之津のキャンプ場に移動してゆっくり。
誰も利用客がいなくプライベートな感じで利用出来ました。
向こう岸に天草を見ながら、サンドビーチと海と
ゆっくりする時間も好きです。
火を焚いて、ウィンナーやイカを焼いたり、マシュマロを焼いて食べたり。
そのまま夕方に日帰り温泉に行き、宿泊。
翌朝は佐賀県にある吉野ヶ里歴史公園へ。
子どもたちの遊具がたくさんあるスペースと、弥生時代の暮らしを再現した史跡スペースと。
子どもたちは遊具で楽しんだり、動物とのふれあいや、ワークショップで楽しんだり。僕も史跡に心を揺さぶられたり。
ハウステンボスもすごいなぁと思ったけれど、吉野ヶ里史跡もとてもすごいなぁと感心しました。
夕方には新門司港へ移動し、8泊の旅が終わりました。
子どもたちも大人も段々と旅慣れてきました。