休日

北海道②

時間を味方につける。
何事も頃合いがあって、急いては事を仕損ずることもあるし、寝かし過ぎると機を逸してしまうこともある。
北海道へ家族で旅行しよう!と決めて子どもたちに「知床へ行ってみたい!」と提案した時に「知床に何があるの?」と泰ちゃんに聞かれて、僕の知床への想いを伝える中で、泰ちゃんと野ちゃんは「クジラがみたい!」とクジラに強烈に食いつく。
僕自身はホエールウォッチングは何だかファンシーなアクティビティの様に感じてたけれども、子どもたちの純粋な熱量に背中を押されて、この知床滞在の目玉としてホエールウォッチングが位置するようになった。どこの会社が良いのか、時期は?コンディションは?会社を選んで、情報を得て、状況をブログや電話で確認しながら、ホテル滞在の次の日の13時出港の便だ!と見定めていざ船へ!

知床連峰

斜里側と比べると羅臼側は曇りがちな環境らしく、視界が悪かったり、雨が降ったりすることが多いらしい。この日は岸の方は視界が悪かったが、沖合に出ると視界は開けた。

波も無くて良かった

船でどんどん沖合に出て行ってとてもアドベンチャーな感じ。
今はロシアに実効支配されている国後島もすぐそばに見える。
船長さんが国後島はほぼ沖縄県と同じ陸地面積、その向こう側にある択捉島は沖縄県の2倍の面積があると教えてくれた。
にわかに北方領土問題について関心が高まる。
知床半島と国後島の間の海域が豊かでシャチやマッコウクジラが時期になるとそこで観察出来るらしい。
北方領土も色々な資源がたくさんあるのだろうなと想像する。
シャチやマッコウクジラなどの大型哺乳類が観られるなんてとても豊かな感じがする。

最初は遠くの方でマッコウクジラが潮を吹いているのを目視出来た。
でもそれ以上は国境線の関係で近寄れないらしく、遠くでマッコウクジラが潮を吹くのが観れたね・・・くらいで終わるかなと思っていたら

クジラのチック音を聴かせてもらう

「羅臼側にマッコウクジラが浮上した!」との音声が聞こえ、船長さんがクジラの近くまで船をとばしてくれた。

マッコウクジラは海面に浮上して7、8分呼吸を整えて、40分程度潜水するというのを繰り返すらしい。
潜水も2000mも潜るというから驚きだ。
ここの海域は800mほどの深さらしく、それくらい潜って餌を食べているらしい。

潜るときに尾を海上に上げて潜水していく。体長15mくらいのとても存在感のあるクジラだ。
子どもたちもマッコウクジラが間近で観れて満足だった。
本当に、星野道夫さんの言葉ではないけれど、私たちが普段暮らしているその瞬間もこうしてマッコウクジラがここで暮らしているということをイメージすることの何だか不思議を感じる。

とてもラッキーな航海でした。
その日は羅臼の熊の湯という温泉のすぐ近くのキャンプ場にテントを張って、羅臼の市場で購入した魚介(ホタテなどの貝やイカ)を炭で焼いて食べました。

面白い食材がいっぱい
夜は涼しい


熊の湯も最高の温泉でした。

翌日は屈斜路湖に向かい、そこでキャンプしました。

湖で泳いだり砂湯に浸かったり

砂湯が有名で、湖で泳いだり、砂湯のところを掘ってお風呂として浸かったりして遊びました。

綺麗な夕陽


野外ステージがあったり、夕日がとても綺麗だったりでとても良いキャンプでした。

スワンの旅にも出かけました


その翌日は阿寒湖に移動して、アイヌコタンなどアイヌの文化に触れて、さっと温泉に入って、弟家族が住んでいる池田町に向かいました。

アミニズム文化とても気になる。

「近代西洋文化社会」と「アミニズム文化社会」とのはざま、バランス感覚を持って暮らしていきたい。