投網体験
お盆は菜生ちゃんの実家に帰省した。
毎年十七夜という夏祭りに合わせて帰省するというのが通例行事になっている。
泰ちゃんは日本を離れるということを意識し始めてから、今のうちに出来ることをどんどんやっておくというスイッチが入っている。
今のうちに出来ることのうちの1つは、じいじとたくさん釣りがしたい!というものだ。
この時期は鮎釣り。
鮎を獲るのにはいくつかやり方があるようだが、そのうちの1つの投網を今回は体験させてもらった。
じいじが網を投げてそこの中に入った鮎を手で掴む。
遠くから見るとよく分からないが、潜ってみるとたくさんの鮎が泳いでいる。
日野川は豊かだなと思った。
じいじが一回網を投げるとそこに数匹の鮎が網の中に入る。それを水中眼鏡をつけて潜りながら探し出して掴むという割と原始的な漁法だが、それがなんともまあ面白い!
僕も少し一緒に参加させてもらったが、こんなに面白い「遊び」があるものかと本当に心が溶けてしまうくらい面白かった。
近くで投網をして鮎を捕まえていたのは我々だけだったが、他の人たちはこんなに面白いことをせずに一体何をしているんだろう?と思えるくらい面白かった。
身近な環境で面白おかしく遊ぶ技術。
人生を楽しむ姿勢。
じいじ、ばあばなど人生の先輩から学ぶことはたくさんある。
翌日は泰ちゃんと従兄弟の蒔くんは違う漁法で鮎釣りを体験させてもらった。
十七夜の花火では親族が大集合してこれまた賑やかだった。
今年も良い十七夜だった。