時間
いつまでもあるように思えて実はあまり無いのが時間
当たり前のようであってとても有り難いのが命
生と死は実は表裏一体で、当たり前の様にある生のすぐ隣に死があったりする。
別に死ぬわけでも、生き急いでいるつもりもないけれど、今ここでこうして家族と一緒に過ごせている時間がただただ有り難い。
長男の泰ちゃんは12歳。
来月に1年半通った小学校を卒業して、来年は1年飛び級してYear8に進学する予定。
(ちょっとややこしいけれど、引っ越して次に通う学校はFull Primaryと言ってYear0〜Year8が一緒になっている小学校。今通っているのはYear6までの小学校で、多くの子がYear7とYear8の2年間通うIntermediate School(日本で言う中学校)に通う。)
こちらはYear9からがHigh School(高校)。
来年は1年間地元の小学校(中学校)に通い、その次の年からはどこかしらの高校(ロトルア市内?)に通うことになるのかな(先の事は分からないけれど)?
日本人の友人家族のお嬢さんは、日本の高校に進学することを決めて家族から離れて帰国を決めたという、そんなパターンもあったりする。
いつまで泰ちゃんと一緒に暮らせるかというのは実は本当は分からない。
別にいつまでもずっと一緒に暮らしたいとも思ってはいないが、それでももしかしたらあと数年かと思うと、子育ての期間なんて人生の先輩方が口を揃えて言うように「あっという間」。
そう、無事に家が購入できそうです。
今住んでいる近所でずっと家を探していたのですが、家族揃ってOpen Home(売家の内覧会)に参加しているうちに郊外のお家と恋をしてしまいました。
今住んでいる地域は、学校も近く(歩いて通える)、町からも近く、子どもの習い事も、スーパーも、病院も、公園も自然も近くにあってとても便利な場所。
頭で考えると、何回考えてもここの近所で家を探すのが便利で楽なのですが、僕達(僕と菜生ちゃん)は決して楽をしたい訳じゃないんだよなという結論に達して郊外の家の購入に踏み切りました。
ニュージーランドへ移住する時も何度も何度も何度も強い現状維持バイアス(今が楽しくて何も変える必要ないよねというコンフォートゾーン)が働いたものですが、今回も同じ様にこの近所から家を探したほうが良いんじゃないかというような気持ちが働いたものです。
ただ、子ども達と家族とそして日々自分がどんな時間を過ごしたいかと、色々な損得を抜きにして心のワクワクに素直に従うと、購入を決めた郊外の家に何度も辿り着いてしまうのでした。
ニュージーランドに初めて降り立ち経験した便利な「町暮らし」もそれはそれで良い経験になりました。
先発隊の僕と泰ちゃんは1年4ヶ月、後から合流した後発隊は5ヶ月、(野ちゃんは10ヶ月)、沢山の良い思い出が出来ました。
そして、来月の頭にはまたニュージーランドでの田舎暮らしがスタートします。
また、それはそれで新しい世界が色々と開いて行くような、面白可笑しい経験が待っているような気がします。
そういう風にしていきたいです。
僕と菜生ちゃんは人生の折り返し地点(たぶん)なので、目一杯自分たちが良いと思える時間を満喫したいと思います。
子ども達は子ども達でこれから沢山あるであろう自分たちの人生の時間で自分の良いと思える時間を満喫してもらえたらと思います。(友人の受け売りです。郊外の家を購入するうえで背中を押してくれました。)
「せっかくニュージーランドに住むのだからニュージーランドらしい景色の所に住みたかった。」という知人の言葉も僕の心に沈殿しては時たま頭を覗かせます。
この前遊びに来てくれたTomoくんも「いつも安いパンばかり食べているから、ご飯を食べるだけで大きな幸せを感じる。」「壁と屋根があるだけで最高!(普段は車中泊)」とどんな些細な事にも幸せを感じ表現してくれていました。
足るを知る
家族が日々一緒に暮らせるだけでとても幸せ。
幸せは条件ではなくて感じるもの。
それにしても日本の経験値が生きる時もあれば、日本での経験値からはカバーできないこともある。
日本の郊外(田舎)は空き家が頻出していて家の値段(土地付き)もびっくりするくらい安かったりしますが、(中にはお金をもらって家を購入?するという話も。)ニュージーランドは不動産価格がビックリするくらい高いですね。
ニュージーランドに来るまでは、日本みたいにニュージーランドの田舎の空き家でも安くで購入できたら良いなぁなんて考えていましたが、そんなものは日本の様には無いように感じました。
ニュージーランドは不動産の供給が需要に追いついておらず、価格が上昇する傾向にあるみたいです。
家を人に貸して資本を回収するのも多分難しく、賃貸物件は少なく、売買物件が多いように思います。家を購入した値段よりも高くで売却するという話はこちらに来て良く聞く話で、家を購入できる人は良いけれど、そうでない人はとても高い家賃を払い続けながら生活することになる、という話も聞きます。
ニュージーランドでは日本と比べるとカジュアルに家の売買を行います。(車も)
外食は高いので、外に出かけるときは極力弁当を持参して出かけます。
散髪も高いので、菜生ちゃんが合流してからは僕も泰ちゃんも菜生ちゃんにヘアカットしてもらっています。
ニュージーランドの遊びは素朴ですね。
いたるところにハイキングトレイルが整備されているので最近は気候も良くなり意識的に外に赴き家族で歩くようにしています。
外国人と話しているとたまに「ニュージーランドは退屈だ!」と漏らす人がいますが、そういうアウトドアアクティビティが好みでない人にとってはちょっと刺激の少ない国なのかもしれません。
僕からしてみたら前述のTomoくんみたいに、無いものでなくて有るものに光を当てて感謝の気持ちを常に持ちながら過ごしている人に魅力を感じます。
僕も少しでもそうでありたいなと思います。
お陰様で有り難い日々です。