日々の暮らし

冬の夜長

今年の冬は雪がたくさん降りました。
多分この2、3日が今シーズン最後の降雪となるのではないでしょうか。
息子の誕生日あたりを境にして春めいて来る感覚が僕にはあります。
それにしても雪かきはもう十分ってくらい堪能しましたが、ふとした時の雪景色に「夢の中にいるみたい」という様なそんな幻想を抱きます。

雪埋め

これだけ雪が降ると農閑期、ということで諦めてすっぱりとゆっくりと過ごします。
秋から冬にかけて時間を見つけてはゆっくりと読書というのが良いですね。

スウェーデンの脳科学者

昨晩は「スマホ脳」でも有名になったスウェーデンの脳科学者のアンデシュ・ハンセンさんの「最強脳」というのを読みました。

たまたま図書館で目に止まった本で、「スマホ脳」のことは知らなかったのですが、サクッと軽く読めてしまうようなライトな本でした。

どうしたらいつもご機嫌でいられるのかな?

心身ともに良いコンディションでいる為にはどうしたら良いのかな?

なんて事が関心事で、ドーパミンとかアドレナリンとかセロトニンとかそういったホルモン物質の事を上手く利用したら割と良い人生を送れるんじゃないかと思っています。

本を読んでみて、人間の脳は太古の昔からさほど変わっていないという様な事が分かりました。

人類の歴史を1日(24時間)に置き換えてみると・・・

農耕生活が始まったのが、1日が終わる20分前

産業革命が始まったのが、1日が終わる20秒前

デジタル革命が始まったのが、1日が終わる1秒前

劇的な社会の変化を感じる昨今ですが、その変化のスピードに関わらず私たちの脳は存在しています。

だから僕の脳は、火のある暮らしになんとなく幸せ感を感じたり、食べ物を見つけてそれらを食べると幸せ感を感じたり、チームを組んで課題を達成すると充実感を感じたりするのだろうと思いますし、女性はおしゃべりをしているときに幸せを感じたりするのだと思いました。

自分の身体にとって良いこと(生存に結びつくこと)をする時に「ドーパミン」が放出される。

この著書では最初にこの本の結論を書いていますが、運動が心にとっても身体にとっても良い働きをすると書いています。

運動の後にもらえる「ドーパミン」の量はスマホからもらえるドーパミンの量よりも多いそうです。

色々な事を言い訳しながら運動を後回しにしてきた節がありますが、運動というものを意識して習慣化していきたいと思わせてもらいました。

春からは歩いて(もしくは自転車を購入して自転車で)通勤しようと思っています。

人の脳や身体はそんな急激には進化しないので、案外昔の暮らしに目を向けながら生活することに幸福を感じながら生活するヒントはやはり隠されているような気がします。

昔ほどに死を隣り合わせに感じることなく、無理なく昔生活を楽しんでいけば良いのかなと思いました。

スマホとか機械とか色々とバランスを見ながら生活に取り入れていきたいなと感じました。

岡山県にある渋川動物園が好きで何回か家族で行ったことがあるが、その動物園の誕生秘話を綴った「世界でたったひとつの動物園」も面白かった。

宮本園長が44歳の時に6年間かけて山を購入するところから、その山を開拓して動物園を1人で手作りするという、そんなロマンティックな物語。

妻は、家族は・・・?と気になったが、どうも結婚はされていないような感じであった。

宮本園長のこうと決めたらとことんな、そんなエネルギーが凄い!

本当に今は、ネットを通じて書籍を通じて、世界中の、古今東西、様々な人の人生や考えに触れることが出来て誠に便利になったものです。

つい150年前の日本では長崎の出島において、当時唯一国交のあったオランダからの情報が世界と日本を結ぶ唯一の手がかりで、例えばそこの書物から人々は遠い世界を感じていた。

オランダ語を勉強する武士は多く、そこから医術や砲術などを学んだということを思えば、今はなんと簡単に色々な知に触れる事が出来るだろうと、とてもありがたい気持ちになる。

そんな話をすると菜生ちゃんが「確かに比べると便利になったかもしれないけれど、たくさんの情報を簡単に得ることが出来るというのがイコール幸せではないと思う。」とピシャリ。

確かにその通りで、そこもバランスだと思う。

生存に必要な情報が得られるかもしれないと思うときに、脳はドーパミンという快楽物質を出すとのことだが、それは太古の昔からそのように進化してきた人類の持つ脳の仕組み。

本を読むのも面白い、ネットで情報を漁るのも時に面白い、自給自足の暮らしも面白い、子どもがユーモアで笑わせてくれるのも面白い、息子が作ってくれたマフィンをおやつに食べるときに幸福感を感じた、食後に娘たちが得意げにダンスを披露してくれるのも幸せ

あれもしたい これもしたい

そんな事を全部していこうと思うと、人生は思ったほど長くはない

何をして何をしないか

しっかりと選択して生きていきたい。

そんな事を思えること自体、豊かな時代になった、恵まれた境遇だ、とつくづくと感謝します。

ちょっと頭を冷やします

そんな読書に耽る、秋や冬のこの季節もそろそろ終わりを迎えようとしています。

今年は本当に久しぶりにお米作りをしないという年になりそうです。

お米作りをしないとどのような時間の流れになるのでしょうか。

良い時間の使い方をしたいものです。