ニュージーランドの教職免許フルライセンス取得に向けて
気付けばニュージーランドにやってきてそろそろ3年が経とうとしています。
僕個人の話をすると、こちらに来てからずっと同じ小学校で教師として働いています。
小学校で働き始めてすぐのタイミングで3年間有効な「仮免許」が発行されて、そして約2年前からメンターがついてちょっとずつ色々と「レベルアップ」してきました。
ニュージーランドでは新任の先生や海外からの先生には2年間メンターの先生がついて二人三脚で伴走するというシステムがあります。
そうして「ニュージーランドの先生」としてひとり立ちしていきます。
僕の場合、メンターの先生が付くまでは、来てすぐから学校現場に入り、本当にニュージーランドの教育現場のことをほとんど何も知らずに、その環境にエイッと飛び込み、様々なことを経験させてもらいながら、周りを観察しながら過ごしてきました。
ただ、本当に何を知っていて何を知らないのかも良く分からないような暗中模索の時期もやはりありました。
あぁ、大変だなぁと苦しい時期が続いていたような頃にメンターの先生がついて、色々教えてもらったり、分からないことを聞きやすい環境が整っていき、その時からだいぶ楽になっていきました。このメンター制度は本当に有難い。メンターの先生は大変だろうけれど。どうやって日々の業務と並行してこなすんだろうと思えるほどメンターの先生のキャパは大きいと感じます。
ニュージーランドの学校は、日本の学校とは異なるところが沢山です。
まず大きな違いは教科書がありません。
日本の公立の小学校では担任の先生が、教科書に準じて順々に教えていくイメージがあります。
全国津々浦々、きっと大なり小なりそういう風にして今も教えているのではないでしょうか。
ニュージーランドでは、ニュージーランドカリキュラムというのがあって、8つの学習領域に分かれています。
- Technology(テクノロジー)
- English(英語)
- The Arts(芸術:ダンス、ドラマ、音楽、視覚芸術)
- Health and Physical Education(保健・体育)
- Learning Languages(外国語)
- Mathematics and Statistics(数学・統計学)
- Science(理科)
- Social Sciences(社会科学)
これらを編み物の様に組み合わせながら子どもたちに伝えていきます。
例えば理科と算数を組み合わせて教えたり、英語と社会科学だったり。その様にして効率よく教えていくことを目指します。
そして、ニュージーランドでは2年前からまたカリキュラムや教育方針の転換があり、平均1日1時間以上の算数(Maths)と、1日2時間以上の英語(Literacy)が全国共通で課されるようになり、今までの大らかな教育から、より構造的になっています。
僕が現場で感じるのは、ニュージーランドは政権交代があるたびに学校教育の方針の転換があり、現場の先生が振り回されているということです。
ニュージーランドは労働党と国民党の2大政党制で、今は国民党を主体とした政権で、その時期にはだいたい「かっちり」とした教育方針に振れるとのことです。
僕の学校はというと、割と大らかな、「学力」というよりも「人間力」を優先とするような校長先生がトップに立ち、国の方針と上手に付き合いながらもそれでも個々の人間性だったり、多様性を尊重するようなそんな雰囲気です。
僕個人的なお仕事でいうと、学校に隣接する1ヘクタールのブッシュを使って好きにやって!というところをスタート地点にしながら、最近はメンターの先生とも相談したりしながら、何となく、理科(Science)や社会科学(Social Science)をカバーするような指導案を作成して0年生から6年生を教えています。
私たちの学校は全校生徒650人くらいの学校ですが、町でも人気のある学校で、多様な生徒が在籍しています。ヨーロッパ系のニュージーランド人(パケハ)、マオリ、中国人、インド人、が多いですが、大洋州の国々、南アフリカ、韓国、日本からの子どもたちもそこそこいます。
先生たちも多様で、面白い人達が多い様な気がします。
見習うところも多々あり、自分が至らない分、大変ですが自分に対して伸び代もまだまだ感じるところです。
凄いなぁと最近感心しているのは、ニューロダイバースな(多様な発達をしている)子たちに対して個別最適に工夫して対応しようとしている先生たちの姿勢であったり、まだ英語が出来ない子に対してその子の言語を勉強してコミュニケーションを図っていたり。
一生懸命、情熱を持って仕事に取り組む姿と、家族を大切に思いワークとライフのバランスを取る姿がとても参考になります。
学校の開校時間は9時〜3時ですが、学校の先生はだいたい8時〜8時半に来て、3時半頃までに退勤します。
その辺のライフワークバランスも日本と大きく異なる部分でとても参考になっています。
イギリスとマオリとの間で交わしたワイタンギ条約に重みを置いていたり、マオリの人々の学習確保に力点を置いていたり、地域資源や保護者との連携など、色々とまだまだ磨いていかないとなぁと思える僕自身の課題も山積。
予定では8月にフルライセンス獲得を目指しています。
最近は再度英語強化を目指し、本を読んだり、映画を鑑賞したり、アプリで本の要約アプリのリスニングをしたり。
お陰様でちょっとずつ英語力も向上しているような。
英語力の向上は仕事の質に直結しやすいので、自身のレベルアップを感じやすいです。
最近は努めて休み時間に同僚とのコミュニケーションを図っています。
1年1年、1日1日が勝負の気持ちでこれからもしばらく頑張りたいと思っています。
今は「Environmental Science(環境科学)」の先生として、それしか教えていないけれど、フルライセンスというのは算数や英語など他の教科も全部教えることが出来ますよ!というライセンス。
そういったスキルを身につけられるように今一生懸命頑張っているところです。
ライセンスが取れたら、ニュージーランド中どこでも働きやすくなることは確かです。
ただ今勤めている学校の仕事がまだまだ楽しいのでもうしばらくここで頑張りたいというのが本音。
そして、小学校のクラスの担任の先生がしたいかというとそこは「?」なのも本音です。
だから半農半教師みたいなスタイルでずっとやってきているけれど、「農」のスキルも磨いていきたいなというのが今の現状です。
思い切って全然違うことをしてみるのも良いかもという妄想にかられることもたまにあります。
2件のコメント
Hironori
フルライセンス獲得までの道のみがあること、それまでの間はメンターがついてサポートしてくれること、はせさんのブログを見て初めて知りました^_^
妻も引き続き免許書き換え&仕事獲得目指して頑張っており、はせさんの情報がとても参考になっています♫
どんなことをやっていきたいか。
これ、私も最近よく考えています。
またゆっくり、お話ししたいです⭐︎
洋介
Hironoriさん
オークランドでの暮らし、色々と新しい出会いなどがあり楽しそうですね。
またロトルアに来られる時があればゆっくりお話しましょう✨️