カヴァバー体験
バヌアツにはカヴァという飲み物がある。
バヌアツに行く前に読んでいたバヌアツを舞台にした小説の中でその存在を知った。
僕はてっきり現地の作物を使って醸造したお酒だと思っていたが、どうもカヴァという胡椒科の植物の根をすりおろして水で抽出したものとのこと。
鎮静作用、リラックス効果があるみたいで、主に男性が仕事終わりにバーで一杯ひっかけてから帰宅するというのが慣習らしい。
「見た目も飲み心地も泥水」というカヴァにとても惹かれるものがあった。
そんななのに人々に愛されて(?)いる飲み物、是非飲んでみたいと、現地で偶然知り合ったバヌアツの青年海外協力隊のジュンコさんからオススメのバーを尋ねて試してみた。

ついに本物のカヴァに遭遇。
プラスチックのバケツに入った噂に違わぬ本当に泥水のような飲み物。
小説で一気飲みするのがセオリーと聞いていたが、一応バーにいた人にも確認。
「一緒に飲もう!」と言ってもらって、作法を伝授してもらう。
椀にいっぱい入ったカヴァを脇で一気に飲み干して、その椀に水を入れて口をすすぐ。
最初の一口目はちょっと勇気がいったが、飲み始めてみると泥味の水。
小さい頃に飲んでいた泥水を思い出す。
うっすらと植物の根の香りがあり、飲み後は舌や口内にちょっとした痺れを感じる。

飲んだ後にはお口直しにフルーツやおかずを食べるというスタイル。
そのあとはベンチに座ってゆっくり。
飲んで盛り上がるという類ではなくて、ゆっくりと落ち着くいわゆるダウン系。
1杯で100バツというお手頃な娯楽。

色んなタイプのバーがあるのだろうが、僕がオススメされて訪れたのはこんなところ。
道路沿いには観光客とかもチラホラといるバーがあり、そこから中に入っていったところにローカルな雰囲気が漂うバー。

トイレはたぶん自宅のトイレだと思うが、こんな感じ。
質素で簡素なバー。
カヴァの根は1キロ1500バツで取引されているらしく、このバーでは毎日20リットル(5リットルのカヴァの根を使用)用意するらしい。
カヴァが無くなった時点で終わり。
1杯飲むとお酒を飲んだ後の様に頭がボーッとしてくる。
ちょっと空腹なときに行ってカヴァを飲んで、温かい夕食を食べるというのがベリーグッドなカヴァの楽しみ方なのだとか。
アルコールとは別な肝臓の箇所での分解らしいが、アルコールと同時に摂取するのは控えたほうが良いらしく、毎日飲み続けると皮膚が乾燥してカヴァスキンという肌になってくるとのこと。
女性は飲まない人が多く、現地の人でもカヴァやアルコールを飲まないという人にも遭遇する。
またカヴァも週末だけ飲むという人も多く、あまり毎夕の晩酌ということでも無いのかもしれない。