海外移住,  ニュージーランド

海外移住について

海外移住は今流行っているのだろうか?

流行っている、流行っていないはあまり関係ないが、希少性を出そうと思ったら人があまりやらないことをやっていくということは希少性を高める事にはなっていくだろう。

僕たち夫婦は「青年海外協力隊」というものを経験したもの同士で、それがご縁でこうしてパートナーシップを結ぶことになった。
結婚して「いつか外国に家族で住んでみたいね。」と言いながら10年が過ぎた。
僕自身は今の鳥取での暮らしに大満足している。仕事のやりがいも感じているし、家族との時間も確保出来ているし、自然を感じながら暮らせているし、面白い友達も周りにいて・・・。

でも「いつか家族で外国で暮らす」という結婚当初からの気持ちに蓋をして暮らして行くことがやっぱり出来なかった。

今している仕事も9年目になり(立ち上げの準備から数えると10年くらいになり)、ずっと同じ人が居座り続けることのメリットも勿論あればデメリットについても考えるようになったり、菜生ちゃんの「もっとコンパクトで快適な家に住んでみたい。海の見える土地で住みたい。」という願望もあったり、泰ちゃんの「外国へ行ってみたい」という願いもあったり。色々なタイミングが重なり海外移住を決断した。

海外に引っ越そうかと家族で話し始めたのが2022年の2月(結婚11周年のとき)、当初は常々僕が行ってみたいと興味を持っていたオランダ。海外に住むならオランダに住みたい!とそれまでも妄想で色々と旅をしていた場所。

でも、現実に色々と想像していくと

・言語がオランダ語。暮らしの為の諸々の行政文書が全てオランダ語。子どもの学校もオランダ語。いくら母国語が英語でない国で一番英語が上手な国という評価があったとしても、そのオランダ語がネックに。

・気候が・・・。オランダはヨーロッパの北海に面した国。決して温暖な気候とは言えず、天気もどんよりとした日にちが多いのだとか。それでも具体的に調べてみると、総日照時間は鳥取よりも多く、年間降雨量は鳥取の方が多い。鳥取って凄いな!鳥取で過ごした時間はきっと僕たちをタフにしたのだと思う。温暖な気候ってだけでどれだけ暮らしが楽なことか!というのは隣県の岡山県に遊びにいくだけで感じることでした。
 僕もフィリピンに住んでいるときは一年中、半袖に短パンにビーサンで過ごしていたなと思い出します。本当に生活に必要な物が少なくて済みます。

 僕ひとりの事だけ考えるのであったらばオランダってとても魅力的で(今でもまだオランダとかデンマークとかフィンランドとかそういった国に行ってみたい願望は強い)、しかし、家族トータルで考えると現状ちょっと劣勢になってしまいました。

 菜生ちゃんはハワイとか良いなぁとか、アジアの国は暮らしも簡単そうだし、ご飯美味しそうだし・・・と言っていました。

 泰ちゃんは「気候が温暖で英語圏の国がいいな。」なんてテープレコーダーかと思うような、お母さんの言っているような事を言っていました。(泰ちゃんはお母さんが大好きです。)

 そんなこんなで世界地図を見渡してみると、英語を日常的に使用している国というのは意外と限られていて、家族で住むとなると、治安のことや教育のことが気になり、そこに温暖な気候という要素を付け加えると、オーストラリアとニュージーランドが我が家では残りました。

最初菜生ちゃんはオーストラリア推しで、僕はどちらかというとニュージーランド推しでした。

僕のはなんとなくの感覚で、ニュージーランドは訪れたことがなかったし、なんとなく慎ましく、謙虚なイメージがあったからです。(今までの人生でニュージーランド人と親交を持ったのは思いつく限り1人でした。)

菜生ちゃんも色々な人と話をしたりする中でニュージーランドに気持ちは傾いていってくれました。

そんなこんなで2022年のゴールデンウィークに夫婦で家族で(と言っても泰ちゃんまでですが)ニュージーランドへ移住することを決めました。

LIFE SHIFT というリンダ・グラットン、アンドリュー・スコットさんの本をパラパラと読んでみても、従来の人生とこれからの人生100年時代と言われる時代の人生とはまた違った面持ちがありそうだなというのは感じるところです。(僕が100年生きるとはとても思えませんが。)

 結婚して10年、お互いに話し合いながら暮らしを作っていったという風に思ってはいますが、それでも僕が「したいなぁ!」と思う暮らしをとても尊重してもらったようにも感じています。
菜生ちゃんが「したいなぁ!」と思える暮らしに耳をより傾け今後10年過ごしてみることは、その後の夫婦の時間を考えた時にもとても有意義に思えました。

 勿論、今後も夫婦でそして家族で話し合いながら暮らしをデザインしていけたらとは思っていますが、そんなこんなで鳥取での暮らしにいったん区切りをつけて新しい冒険に出かける事にしました。

 ニュージーランドへの移住の話は、ちゃんと移住してから綴っていこうかと思っていましたが、(移住する!と言って移住しなかったらちょっと恥ずかしいから。)友人に「その過程を発信するから臨場感があって面白いんだよ!」と言われ、ちょっとずつ綴っていくことにします。

 いやぁ、本当に海外移住を志すとは・・・。いざ目指してみると色々な世界の扉がまたパッと開けた感じがしてとても面白いです。(時に不安にかられたり。夫婦のどちらかが不安にかられたら励ます、というのを交互に繰り返しています。お互いに励まし合いながら。)

 僕自身の人生においても小学校の時の3年間をカナダで過ごしたのは大きかったですし、イスラエルに暮らしたのも大きかったし、フィリピンでの2年間も、中東をまわった経験も、ケニアでの経験も・・・そう考えたら人生に無駄はないのかなとも思いますね。

 色々と寄り道しながら、その寄り道がその人その人の人生になっていくのでしょう。
 その人その人の人生で良いのだと思います。
 万人が同じ1つのところを目指す必要は全くなくて、それぞれの人生が彩りに満ちていたら良いなと思います。

 ニュージーランド楽しみです。

 目指す過程も、そして行ってからも良い時間になりますように。きっとなります。