ときめくか ときめかないか
パートナーというのは良いもので日々共に時間を過ごしていると、影響を受けることがあります。
興味の範疇もそれぞれで、図書館から借りてくる本を比べてみても僕だったら絶対借りない本を借りてきます。
最近の彼女の興味の範疇は、パン、片付け、掃除、整理、料理・・・といったところでしょうか。実用書ばかりをどっさりと借りてきては研究と実践を繰り返しています。
日々のお互いの言葉なんてものは心に響かずに右から左、左から右へと聞き流されてしまうものが多いかもしれませんが、服の収納をどうしようか彼女が迷い、僕に相談してきたのをきっかけに、最近の彼女の研究について話が盛り上がっている今日この頃です。
自分では読まない本を、聡明な彼女が分かりやすく解説してくれます。
それに僕の心の琴線に触れました。
やり方としては、服なら服、本なら本、ひとまず全部そこに出してみて、それらを一つひとつ手に取ってみて心がときめくか、ときめかないか感じながら手元に残す、残さないを決めて行くというやり方での整理術の様です。
これは近藤麻理恵(こんまり)さんの整理術をベースに彼女なりに応用したやり方で実践しています。
僕自身こんまりさんの番組を情熱大陸かなんかで拝見して存在とそのような整理術については知っていましたが、このタイミングで我が家でも今整理が始まっています。
今までも断捨離とか言いながら色々と身の回りのものを整理してきてはいましたが、また違ったアプローチで取り組んでいます。
僕の心に響いた言葉は「これは単に、要るとか要らないとか、捨ててすっきりするとかいうことではない。自分自身が何を大事にして、どのような生活を志し、どのようなモノに囲まれ、どのような人と関わり、どのように生きていくか、そういった自身の生き方に関わっていくことなのだ。この整理を通じて、まったく新しい人生をスタートさせることが出来る。」という彼女のその言葉だった。
確かに、周りの人と比べると僕の所有物はそんなに多い方ではないかと思うが、それでも今ではさほど愛着の無いもの、使用しないもの、なんとなく手元に置いているもの・・・などがあるもので、それらモノに対して「ときめくか ときめかないか」という言葉をキーワードに仕分けしていく。
仕分けの先に、自分が今後どのように生き、振る舞っていきたいかその姿が見えるようでなんだか面白い。
服とかもそれほど興味・関心が無く、人からもらったもの、古着、捨てられていたものなどを主に着ていたが、これからはより主体性を持って、服とも向き合えるような気がした。
今は服が終わり、本が終わったところだが、心がなんだか軽くそして晴れやかである。
少なくても、自分が愛おしく感じるものに囲まれてシンプルに暮らしていきたい。
坂の上の雲に登場する秋山好古さんがシンプルに生きる描写が出てくるがとても素敵でカッコイイと感じる。