日々の暮らし,  ニュージーランド

不思議


こちらに来てから良く眠れていたが、珍しく朝早く(2時)に目が覚める。そのまま寝ようと思ったが何だか落ち着かずでブログを書くことにした。

昨日から泰ちゃんと野ちゃんが学校に通い始めた。


泰ちゃんと野ちゃんが登校初日となった昨日、朝にはビザアドバイザーのYokoさんから永住権の申請が無事にセレクトされたとの嬉しい報告があった。これから追加書類をいくつか再提出して本申請という風になるらしい。思っていたよりも随分と早くドキドキワクワクする。子どもたちの学校に午前中小一時間ほど付き添い、その後は引っ越し(今日から当面2週間の住まい)、その大家さんと面会(同じ学校の先生。子どもたちは男3人、こちらも同じ学校に通う子どもたち。)、ニュージーランドの運転免許証に切り替える手続き、以前就活時にお世話になった人に挨拶など慌ただしく過ごす。あっという間にお迎えの時間になり、当面の食材の買い出しを済ませてからお迎えに。そんな風に一日を過ごしていたら教育省の方から「ニュージーランドでの教員免許の登録が出来ました。」とのお知らせ。

怒涛の様に押し寄せてくる波に上手く乗れるように、普段からサーフィンをしている訳ではないが、例えるとしたらこのいい波に乗りたい!と思えるようなそんな波を感じています。

ついこの前まで、ビザの認可が下りるのを智頭でのんびりと待っていたのと比べると対象的な時間が流れる。
やるべきことが沢山ありそれらをバリバリとこなしていく楽しみを感じながらも同時に、ただ日常を繰り返すというあの時間も懐かしい。

そう、子どもたちの学校の初日の話

奇跡のようなご縁で、以前同じ小学校に通っていた家族(数ヶ月前にオークランドへ引っ越し)から学校の制服を前日に譲り受け、それらを身にまとい登校。

野ちゃんは初めての学校がニュージーランドの学校、泰ちゃんも公立の学校は久しぶり(日本の公立の学校は3年生の頃2ヶ月だけ通いました。)。

因みにこの日も青空。
この時期にこんなに晴れるのは珍しいらしく、友人に「ニュージーランドに歓迎されていますよ!」と言われ嬉しい気持ちになる。
ラッキー。

緊張した面持ちの2人。
ニュージーランドに降り立って3日目には通学。
学校には事前にお伝えしてあったので、前日にパスポートを提出するだけの簡単な手続きですんなりオーケー。
とても柔軟。

泰ちゃんはyear6、野ちゃんはyear1へ。(いわゆる6年生と1年生)

こちらの小学校は5歳から随時入学出来ることや、2月から学期がスタートすることなど、日本とは異なることが多い。
5歳になって入学してもよいし、6歳になってから入学でもよい。その子のタイミングなどに合わせて柔軟に対応。なので、日本のように4月に一斉に入学式・・・ということも無い。

朝、担任の先生が迎えに来てくれる。
それぞれのクラスへ移動。

僕は身体が1つしかないので、とりあえず最初は野ちゃんと一緒にクラスで過ごす。

この写真で伝わるかどうか分からないが、建物としては部屋が2つ続いていて、それぞれの部屋に生徒が20人、先生が1人。合計で生徒が40人と先生が2人。

一応のクラスは決まっているようだが、状況に応じてクラスを行ったり来たりする様。
中の教室で過ごしたり、外の空間で過ごしたり。
日本と比べると黒板があって、席が並んでいて・・・という環境とは異なる。
生徒も国際色が豊かで、中国・台湾のようなアジア系もいれば、インド系もいて、ヨーロピアンがいたり、マオリの子がいたりと多様性に富む。
先生の1人は両親がオランダ人のニュージーランド生まれのニュージーランド人だと言う。
ニュージーランドの国籍を持つ人をニュージーランド人と言うのかもしれないが、そのバックグラウンドは様々で、ヨーロッパにルーツがある人、南アフリカから、カナダ・アメリカから、インドから、アジアから、大洋州の国々から・・・などルーツは様々だ。

見た目もみんな異なり、泰ちゃんは「ニュージーランドには色々な国の人がいる。」とそんな風に言っていた。

多様であるからこそ、「違って当たり前」と自分は自分、相手は相手と思いやすい環境なのかもしれない。
野ちゃんも来たばかりでもちろん英語はほとんど喋れない。でも、そんなのには慣れっこな環境がここにはあって、先生も「全然大丈夫!焦らずにまずは野ちゃんがリラックスして過ごせるようにやるね。」と。

勉強の進度どうこうではなくて、まず楽しむこと。
楽しみの中から自分の好き・嫌い、得意・不得意について意識し、理解して、好き・得意を伸ばしていくようなそんな教育環境という風に聞いていたが、まさにそんな様な事を感じる。

最初は朝の会みたいな感じで、2クラス合同で行っていた。
ニュージーランドは公用語が英語・マオリ語・手話なので、朝の会も英語とマオリ語でスタート。
野ちゃん(泰ちゃんも)にしてみたら英語すらもままならないのに、その上マオリ語だから、英語なのかマオリ語なのかの区別も最初はつきづらいだろうなとは思いながらも、とりあえず英語とマオリ語のシャワーを浴びてもらう。

マオリ語は日本語と母音が一緒で発音も似ているので日本人には親しみやすい言語という風に言われている。

英語が出来るようになったら良いなとは思うが、マオリ語が出来るようになったらなお面白い。
マオリ語だけを話す人は世界に1万人もおらず、マオリ語を話せる人も100万人いないらしい。

朝の会のあとは算数の時間ということで、野ちゃんはさっそく隣のクラスへ移動して取り組んでいた。1人お世話してくれる人がついてその子が野ちゃんが1人になって困らないようにぴったりと一緒に過ごしてくれる。そんな子とは別に色々な子が興味を持って関わってくれるような様子があった。
人懐っこくて、気さくで、大らかで優しい。

泰ちゃんの方は担任の先生がこの日はラグビーの試合の引率だったみたいで、代理の先生。僕が滞在していたときはアプリを使ってリーディング・リスニングの練習をしていました。

野ちゃんにしても泰ちゃんにしても個別最適化というか、一斉授業の様な事はなく、それぞれの進度に合わせた学習環境があるように思います。

泰ちゃんはその後アプリを使って算数の勉強もしたと聞かせてくれました。
英語は出来ないけれど、算数は簡単だったと教えてくれました。

こちらの学校はランチ休憩の他に2回のおやつ休憩があります。その前後に休み時間があるので、遊んでいるのか勉強しているか分からない。。。という風に表現する人もいます。
泰ちゃんもこの日、友達と休憩時間にサッカーをしたりラグビーをしたりした!と教えてくれました。

ハカという踊りも授業でしたと言っていました。
踊りにしても歌にしても、何も分からないので見様見真似で過ごしていると言っています。

気負わず、焦らず、分からなくて当たり前でボチボチとやってほしいと思っています。

何も分からなくて大変な事も多いと思いますが、この「分からない」という体験も後々の人生で活きてくるように思っています。
そんな状況でも楽しみながらゆっくり歩んでいって欲しいと親としては願っています。

僕の方は車の購入手続き(免許証の書き換え、車両保険の加入)や賃貸物件の探索(9月5日以降住む家が決まってません)や永住権の申請(オークランドへ行って無犯罪歴証明書の発行)などありますが、来週の月曜日から仕事を始めたいと思っています。

教員登録が済みましたが、ニュージーランドでは新米なので僕の方もボチボチやっていきたいと思います。

子どもたちと一緒にマオリ語の勉強したいな。