ニュージーランドに来て9ヶ月が経ちました。
まさか9ヶ月も家族離れ離れで暮らすことになるという風には当初は想像もしなかったけれど、蓋を開けてみたら、あれよあれよと想定していなかった事が起こり、それに一生懸命向き合っているうちに9ヶ月という時が経ってしまった感覚。
9ヶ月って俯瞰してみるとまぁまぁな期間。
僕自身の感覚だけれど、大学生の時に1年休学してイスラエルに滞在したのが6ヶ月(そのあとにヨルダンに2ヶ月弱)、そのイスラエルの6ヶ月の期間はたったの6ヶ月だが今でも僕の人生に色濃く沈殿している。
青年海外協力隊でフィリピンに派遣されていた期間も2年間。
その2年間のうちの最初の半分の1年って思っても、沢山の新しい経験があったように思う。
異国での時間、得意のドラゴンボールで例えるならば「精神と時の部屋」(実際には1日しか経っていないけれど、1年くらいの時間を経験出来る)。
たかが9ヶ月かもしれないけれど、きっと多くの経験と気付きを与えてくれていると思う。
息子は今日帰宅後に「普段の1.5倍くらい英語が聞き取れた!」と言っていた。
そんな日もあるんだよね。きっと。何か分からないけれど調子の良い日。
そんな息子はちょっと1つ壁を超えたように、毎日学校に通い(気が乗らない日もあるけれど、そんなのは多くの子どもにも大人にもあるでしょう。)、スポーツに励み、家でも日本の数学の勉強を自習したり、毎日7kmのランニングをしていたり、意識してご飯を多めに食べたり牛乳を飲んだりして身体を大きくしようとしていたり。
ちょっと色々と彼なりにやる気モードがオンになっている様な感じ。
家族が離れ離れの状況が続いてしまっているのは苦しいこともあるけれど、それでも新しいビザアドバイザーの方がとても真摯に頑張ってくれていたり、新しいケースオフィサーが決まって、そのケースオフィサーと今のビザアドバイザーの人とのやりとりが始まったりと、もうちょっとの辛抱と思って家族で力を合わせて励ましあってやっていきたい。
「難しい案件ですがやりましょう!」と我が家のこの状況に力を貸してくださってくれている今のビザアドバイザーの方には感謝しかない。
最初はキャンピングカーをニュージーランドに輸送して、キャンピングカーでプラプラしながら気に入った場所で住もう!みたいなノリでスタートした我が家でしたが、この海外移住(主にビザ)のハードルの高さに打ちのめされ気味です。(ニュージーランド移住を決断して割と初期に知り合ったNさんに「何はともあれビザだから!」と強めに釘を刺されたあの言葉が今はとても身に沁みています。本当にその通りだなぁと今は思います。当時は本当?とあまり実感がありませんでしたが。)
簡単に国内に引っ越す様なノリでしたが、海外に家族で引っ越すというのはそれなりに、そして我が家は長女の件もあって余計に難しいのだと感じています。(「学生ビザの却下」(2023年11月24日))
これが今の世界の現状だと思ったら、僕は何だか逆にパワーが沸いてくる感じです。
このビザの問題がもし無事に決着して次のステージに行けるとしたら、僕はこの部分によりフォーカスして今後の自分の人生を考えていきたいと、そう思えるような今の状況とそして経験をしていると思います。
大変な状況ですが、いつも近くで陽に影に我が家を支えてくださっている皆様に感謝です。
今あるものに感謝して、今は今で、きっと未来の僕が振り返ったら貴重だったと思える息子とのこの2人暮らしの時間を楽しいものにしたいと思います。
今を生きる
感謝の気持ち
が最近の僕のキーワードです。