永住権が発給されました

もう本当に誰に向けたという事もない文章をつらつらと綴っていきます。
（文章って難しい）

そう、永住権が家族全員分発給されました。
ニュージーランドの永住権と一言で言っても「Residency」と「Permanent Residency」と2種類あって・・・なんて説明はここでは煩わしいので省略。

その報せはビザアドバイザーのAさんからテキストメッセージでまず届いた。
「お時間ある時に電話出来ますか？（英語で）」
そのテキストを見たのは今日の最後の授業が終わって生徒と先生を見送った後、ひとりBushのデッキの上でだった。
今月中に何かしらの結果が出るとは聞いていた。
「覚悟はしておいてくださいね。」と釘も刺されていた。
油断しないこと、甘く見ないこと、我が家の案件は前任のアドバイザーの移民局とのやりとりでだいぶこんがらがってしまっており、相当難しい状況だった。

長女の学生ビザが却下されてからは前任のアドバイザーも半分匙を投げてしまっているような状況で、僕たちも離れ離れの暮らしが長期に渡り、かつ先行きが全く見通せない状況でとっぷりと疲弊してしまっていた。諦めたくない気持ちは持ちつつも、「もう駄目かもしれない」と何度も心の中で反駁した。

そんな状況だったけれど、今のアドバイザーAさんが引き継いでくれてからはあの手この手を尽くしてくれて、離れ離れだった家族が合流でき、そして1度却下された長女の学生ビザも逆転で認可されとミラクルを目の当たりにしながら、家族が一緒に暮らせるというただ1点で、家族みんなで幸せを噛み締めていた。

そうは言っても永住権の審査となると、もうどうなるか分からない。それまでこんがらがってしまっていた申請というハンディキャップもあったと思う。Aさんにやってもらって駄目だったらもう駄目で諦めて大人しくワークビザで暮らせるだけ暮らすでも良いじゃないかなんて気持ちにもなっていた。

どう気持ちと向き合って良いのか、あまり期待するでもなく、あまり諦めすぎるでもなく、ただ大人しく祈り、そして日々の良い行いには気をつけるというようなそんな日々だったかもしれない。

電話口で呼び出し音が聞こえる。
Aさんの声が聞こえる。
「移民局から連絡がありました。」

一拍置いた後に

「おめでとうございます。永住権が認められました。」とのAさんからの報告。

Aさんはまた奇跡を起こした。

「永住権が取れた時は人生で一番嬉しかった。」と語りかけてくれる友人もいた。
ニュージーランドの移住ブログを見てみると、先輩移住者さんが永住権に言及している記事を見かけることがある。確かに嬉しい！本当に嬉しい！
それだけビザの申請プロセスは煩雑で、ストレスフルだったんだと思う。
沢山の資料を用意して、沢山翻訳して、沢山友人・知人にレターを書いてもらって、沢山沢山の作業。
そしてその作業が報われずに家族離れ離れの暮らしを余儀なくされた日々。
こんな事がしたくてニュージーランドに行こう！って思った訳じゃないんだけどな・・・

本当に大変だった。
この時間は家族の絆を強くしたかもしれない。
また一つ強くなったかもしれない。
でも、またしたいかと言われたら絶対したくない。

あまり深く考えずに、やりながら修正していったら良いでしょ、と見切り発車出来るのは良いことでもあるかもしれないが、時にとても苦しい時間もある。

でも僕たちは走りきった。
ゴールじゃないのは分かっている。
別に永住権の為にニュージーランドに来ているわけではない。
でも嬉しいんだ。
今夜くらいは余韻に浸ろう。
最後まで伴走してくれたAさんのプロフェッショナリズムには脱帽と多大なる感謝。

陰に陽に支えてくれた親戚、友人たちに感謝

明後日はニュージーランドに入国してちょうど1年。
結果だけ見ると1年足らずで永住権を取得出来たなんて出来すぎ。
Good things happen to good people
マオリの校長先生が折に触れて僕をこの言葉で支えてくれた。

良い人かどうかは分からないが、なるべく良い人でありたいなと思う。

感謝

また永住権が取れたことにより、今までの色々な制約がなくなり、より自由にニュージーランドで暮らせるようになる。

楽しみ。

家族でこれからもまだまだ、ますますニュージーランドを味わいたい。

2024年8月19日