受験の無い世界線
息子が来年の1月に高校生になる。
地元の街にいくつか選択肢があるのだが、「スポーツが好きな子はここ!」と定評のある男子校へ進学を希望し、つい先日入学願書を提出してきた。
入学願書は本人が記入し、保護者の僕と菜生ちゃんがそれにサインしてと簡便なものだった。
その願書に外国人故にパスポートやビザの情報を添付して提出
本当にこんなんで大丈夫なのかな、と思いながら受付の人に渡すと、「オッケー!来年待っているね!」とのこと。
本当に簡単だなぁと思う。
僕の時の事、日本の受験事情と比べると、ニュージーランドは高校へ進学するのも大学へ進学するのも日本のような一発勝負の試験というものは存在しない。そもそも日本の大学入試にあるような試験制度は世界的には特殊な様で高校での成績が大学入学に主に反映されるということが多い様だ。
大学入学から逆算して中学受験をする為に小学生の時から塾に通ってと都内に住む友人・知人などの話を聞くと、その受験文化がある日本と、そうでは無いニュージーランドの子ども達の受けるプレッシャーは格段に違うと思う。「小学生が塾で夜遅くになって帰宅する」という様な話を聞くと胸がキュッとしてしまうのは、きっと僕はそういう人たちとは離れた所に暮らしているからだと思う。
日本の様に受験の為の勉強にフォーカスせずにより自分の好きなことに自分のリソースを割きやすい環境というのはニュージーランドのポジティブな面だと僕は思う。
息子は13歳。
スポーツは好き、だけど勉強は難しい、大変と言う。
高校卒業したら大学へは進学せずに1年間世界を見て回ってから働き始める。と今は言っている。
「日本に行って様子を見る」とか「オーストラリアでバイトしてお金を貯める」とか「カナダでスキーのインストラクターする」とか今の彼の世界観の中で色々と想像しているらしい。
親の影響を含め、まだまだ狭い世界観の中にいる彼だけれど、高校へ進学してまた世界を広げて欲しいなと思う。
僕が高校生の時は、本当に良く分からず周りの友達が予備校に通うようになって流れで予備校に通いだして、模試が全然出来なくて凹み、結局志望した国立大学への受験を失敗して1年浪人して、また予備校に通って・・・と本当に何だか良く分からないまま大変な思いをした。
(もう人生はやり直したくないが、もしやり直すとしたら今の息子のような人生を歩んでみたい。)
受験が無いというだけでどれだけシンプルで、気持ちが楽で、そして大学進学するとしても日本でもニュージーランドでもオーストラリアでもアメリカでもカナダでも他の国のどこにでもと思えるのは英語という言語によるところが大きい。僕が高校生の時は海外の大学へ進学なんて思いもよらなかった。日本語でも勉強が難しいのに、英語で勉強なんて絶対したくないと思ったと思う。
実際、ちょっと人生の先輩(ニュージーランド在住)でその子どもがアメリカの大学だイギリスの大学だと進学するのは難しいと言っているのを聞くと英語が出来ても大学進学は難しいものなのかもしれない。もう1つ面白いなと思うのはこちらではギャップイヤーと言って数年働いたり、旅したりしてから大学へ進学するケースも珍しくないということだ。
試験が無い分、日本の様にブランクを埋めるために試験勉強しなくちゃという心理的ハードルが少ない。
多様なキャリアパスがあるなかで、本当に自分の気持ちの赴くままに人生を歩んでいって欲しいと願う。
人生100年時代と言われている中、18〜19歳の時に大学進学してその時得た力でその後の80年を生きていくのは現実的ではなくて、人生のあるステージでの学び直しであったり、能力開発の機会は必須と言っておられる方がいて、その言葉には頷くところが大きい。
世界がより不確実性を増す中、自分の「好き」に素直に向き合いながら子ども達には人生を歩んでいって欲しいなと思う。
息子は学校の勉強が大変!と言うけれど、日本の中学校や高校で毎日勉強するのも同じ様に大変な事だと思う。
ただ、今晩彼と一緒に話したのは、英語が出来るようになったら、選択の幅は広がるよ!という話。
英語も出来るようになったら出会える人の幅も広がるし、キャッチ出来る情報にも幅が出来る。
何かやりたいと思った時に出来ることも増えるんじゃないかなと思う。
子ども達は英語での学校生活大変そうだけれど、鍛えられています。
次女は読みも書きも上達して特別扱いではなく、周りと同じ様に出来るようになりましたと先生からお知らせをもらいました。
親の僕達も一緒で大変だけれど日々鍛えられています。
2年前の僕達と比べたらだいぶ逞しくなりました。
1日1日を積み重ねてちょっとずつより逞しくなっていきたいです。
みんな頑張っています。
みんな元気です。
春になりました。
2件のコメント
Satoko
受験のない世界、得意を活かす世界。
日本では夢のような世界がNZでは広がっていますね!
わたしも子どもたちが中学受験のために、夜遅く駅を歩いている光景に胸がぎゅっとします。
わが家の子も英語で苦労するだろうけれど、受験のない世界を歩いてほしい。
いつもシェアしてくださってありがとうございます!
hibinokurashi
Satokoさん
ニュージーランドの子たちと日本の子たち、学力にフォーカスすると日本の子たちは本当に勉強できる子が多いなと感じます。
ただ、本当にこれからの不確実な時代の中で、何にフォーカスして生きていけば良いのかなというのはちょっと立ち止まって考えてみたいと思います。
決して学力を軽んじる訳ではないのですが、それだけじゃ決して無いんだよなぁと強く思います。