9年前の自分にそっと教えてあげたい
新学期(term 3)が始まりました。
僕含めてみんな同じ小学校に通っているので一緒に家を出ます。
ここで書いたかどうか記憶が定かではありませんが、泰ちゃんは学年を1つ下げてもらっているので今年もYear6で登校しています。
来年はYear7を飛び越してYear8に進級できるように今話を進めているところです。
とても柔軟に子どもの学びの事などを考えてくれて、とても素晴らしいなと思っています。
さて、楓ちゃんの学生ビザも無事に発給されて、気持ち良く新学期を迎えることが出来ました。
楓ちゃんは自転車だったりスクーターだったり、その日の気分に合わせて登校します。
野ちゃんは約5ヶ月ぶりのニュージーランドの小学校ですが、以前のクラスメイト達が温かく彼女を迎え入れてくれたりして、まだ緊張であまり声が出ないと言ってはいますが、徐々に挨拶だったりコミュニケーションを図っていけているように思います。
四人四様で、子どもたちはほんとにそれぞれで、例えば楓ちゃんは1年生〜3年生の夏休みまでは養護学校に通い3人の生徒に対して2人の先生が付くというような学校環境でした。1年生の時は毎日楽しく学校に通い、帰宅すると学校ごっこが始まるくらい学校にどっぷりな感じ。でも2年生になると「学校行きたくない」と行き渋るようになり、足が遠のいていきました。僕も妻もどうしたら良いのかな?とあれこれ試行錯誤していたものです。
ニュージーランドに引っ越しする、と言って2023年の8月からニュージーランドの学校に通う予定にしていましたが、なんと楓ちゃんだけビザが発給されないという事態に陥ってしまい、10ヶ月日本に足止めという事になってしまいました。前半は東京でビザが発給されるのをただ待機していたのですが、どうもしばらく時間がかかりそうだとなってからは、鳥取の菜生ちゃんの実家に拠点を移し菜生ちゃんが通っていた小学校に楓ちゃんと野ちゃんは通うことになりました。家から歩いていける公立の小学校の「支援級」に通いました。「普通級」と「支援級」を言ったり来たりしながら毎日張り切って通っていました。
通っていた養護学校は車で1時間ほどの距離の学校ということもあって、移動だけでも相当のエネルギーを消費していたのだと思います。その反省から学校は歩いて通えるところが良いかもね、というのが夫婦で出した結論でした。
今は今で全部英語の環境でそれはそれは相当なストレスとエネルギーを消費しているかと思いますが、4人で一緒に行って一緒に帰るという学校との距離感はとてもお手軽感を感じています。
楓ちゃんにしても泰ちゃんの時と同じ様に学年を1つ下げてもらっていたり、英語が第一言語で無い生徒向けのクラスに通わせてもらったり、楓ちゃんだけ特別の教材をあてがわれて個別の学習の時間を設けてもらったり、色々と担任の先生にも工夫してもらってインクルーシブな環境で過ごしてもらっています。
担任の先生は2人とも(フルタイムの仕事を2人で分担した働き方をしています。)プライベートでも親交があるので、こまめにコミュニケーションを図りながら、楓ちゃんに対して何が出来るのかを探っていきたいと思っています。
とりあえず1週間元気に通いました。
無理なく、あまり求めすぎずに、でも諦めることもなく、地道な1歩1歩を伴走していきたいなと、そんな気持ちです。
楓ちゃんは4人の兄妹の中でもとりわけ積極的で社交的な感じで、時に友達と勘違いして(金髪の女の子だと見分けがつけづらかったりするのかな?)挨拶してハグしてたりもしてそうなので、相手が戸惑わない程度に距離感を図れたら良いのかもしれません。それくらい、兄妹たちがびっくりするくらい積極的なスキンシップをするときがあります。
何でもやりながらですね。
生徒たちや先生もみんな優しく、温かみを感じる学校です。
陽ちゃんと菜生ちゃんは毎日の様にPlay center, Kindergarten, Pre-school,の見学・体験に行っています。近所だけでも沢山の選択肢があり、それぞれに色々な特徴や雰囲気の違いなどあったりするので、どこが良いのかなぁと2人で実際に経験しながら時間を過ごしているみたいです。選択肢が色々とあるというのは良いものですね。
鳥取の菜生ちゃんの実家がある町だったら選択肢は1つだったと思いますが、智頭には地元の保育園の他にまるたんぼうやすぎぼっくりもあってどこが良いかなぁって色々と考えてその時々で色々と選べたのはやっぱり良かったなぁと思います。彩りは大事ですね。
保育園のレポートはまた実際に通い始めてから詳しくお伝え出来るかなぁと思いますが、とてもおおらかにゆったりと遊びながら育っていくというのが特徴じゃないかなと思います。陽ちゃんはおもちゃがいっぱいあるところがお気に入りの様です。
なんか、一番陽ちゃんが英語の吸収が早い様な気がしていて、家の中でもふいに「oops」と言っていたり、意外と英語を聞き取れていたり、毎日保育園に通うようになったらもっと英語を吸収していきそうな気配を感じています。若いって凄い!
そうそう、珍しく陽ちゃんが「自転車が欲しい(大人の自転車に装着する子ども用のサドル)」と熱心におねだりしてくるもので、中古で急いで購入しました。陽ちゃんの自転車(コマあり)もあるのですが、それだと他のみんなと同じ様にこげないのが嫌だったのでしょう。みんなと同じ様に自転車で色々と行きたいのかな。初めてこのタイプを装着して乗ってみましたが意外と快適。これでみんなでサイクリングに行けるかも!(あともう1つヘルメット買わなきゃ。)
近所の公園まで自転車で行くのも楽しいですが、2キロほど自転車で走ったところに森林公園もあります。
身近に自然を感じることが出来る環境があって本当に良かったなと思います。日常の中にこんな時間がふとあると本当に安心します。僕にとっては大事な時間です。
僕の方はというと、今学期から湖の生態系の学習(外来種であるナマズの捕獲を通じて)に定期的に取り組んでいくことになりました。天気の良い日はそれだけで気持ちが良い。
その他にも1人でクラスを受け持つ様になったり(その間は担任の先生は生徒たちから開放された時間を得る)してまた色々とチャレンジングです。
子どもを通じて、仕事を通じて色々とニュージーランドを感じることが出来て、暮らすってやっぱり楽しいなって思います。
菜生ちゃんが合流して暮らしに彩りが出てきました。
日々の食事や住環境やあれこれ、家族が一緒に暮らせているというだけで本当に有り難いですね。
今のビザのアドバイザーさんには本当に感謝です。
楓ちゃんが生まれた時には心臓に穴があいており、生後3ヶ月の頃にその穴を塞ぐという手術をしました。
その頃もよく家族が離れ離れにならざるを得ない状況を余儀なくされていた時期があって、先行きが見通せなくて不安な気持ちになることもしばしば。でもその小児心臓外科の先生のお陰で今もこうして楓ちゃんは元気で、そして家族も一緒に暮らせている。小児病棟で入院生活を繰り返していた時にはそこで沢山の子どもたちやその家族の人達と会いました。何年も病院で暮らしているという子どもたちの姿も見ました。
こうして家族一緒に暮らせている。そして今はニュージーランドに家族全員で暮らしている。9年前の自分や菜生ちゃんにそっと教えてあげたい気持ちです。
本当に色々な人に支えられて今があります。感謝。
僕も少しでも誰かの支えになれるように精進していきたいなと思います。
みなさま、今日も良い1日を!
泰ちゃんは今日これからサッカーの試合です。