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色々な人がいて面白い。(折角だから色々な人とおしゃべりしてみよう)

その場を知りたかったら酒場に行け!とか、カフェに行け!とか、そんな話を聞くことがあります。
僕は幸いな事に地域の学校の先生をしているので、本当に色々な人がいるなぁと感じる機会があります。
それは、同僚の先生も生徒も保護者も。
地域柄、移民の人が沢山住んでいる場所でもあるので本当に国際色が豊かで面白い。
マオリ19%、ニュージーランドヨーロピアン/パケハ59%、その他のアジア人6%(インド・韓国・日本など)、ヨーロピアン5%、中国人4%、その他(アフリカ・大洋州)7%。

最近は休み時間含めてなるべく色々な人とコミュニケーションを図るのが僕が意識していることで、ちょっと話してみると「人に歴史あり」で面白い。

・インド人の両親でクウェートで生まれて9歳までそこで大きくなって2年前にニュージーランドに越してきたという生徒(両親は看護師)

・カナダ人だけどケベック州出身だから英語が話せない、だから1年間ニュージーランドに留学に来ている家族。(お母さんは樹木関係のお仕事。お父さんは主夫。)

・インドから、イギリスから先生をしていてこちらで先生をしている人の話。ニュージーランドでの教員免許の書き換えにおいて単位が認められずに1年間学校に通って・・・などの話。(僕は本当にラッキーだったなと思う。)

ちょっと会話を交わすだけで色々な世界が垣間見えて面白い。
中でも最近の僕のブームは「インドのパンジャブ州は勇敢な戦士の土地」というフレーズ。

同僚の先生の1人がパンジャブ州出身の先生なのだが、その先生がそのフレーズを使っていて面白かった。
僕は「鳥取から来た。西日本で大阪や京都から車で3時間位の、日本で一番人口の少ない県から来た。」といつも言うが「勇敢な戦士の土地」と比べるとなんとインパクトに欠けることか。

鳥取

20世紀梨
鳥取砂丘
因幡の白兎

鳥取をワールドスタンダードにキャッチーに表現するフレーズはどこにあるのか。

パンジャブ州 勇敢な戦士の土地

今日はインド人の生徒を見かけるとそのうちの何人かに「インドのどこ出身?」と尋ねた。
「パンジャブ州」
との答えが返ってくると
「あぁ、勇敢な戦士の土地か」
と応じると盛り上がる!
僕が務める学校にもインド人は何人もいるが、その生徒曰くそのうちの約20%はパンジャブ州出身とのこと。(その生徒の感覚。)「ほらあそこの子も。あっちの子も。ほら、今友達を叩いていたでしょ!戦闘民族の血が流れているからすぐに争うのよ。」と女の子。
男子の僕からしてみたら「戦闘民族」という単語だけでゾクゾクする。
そして、そういう視点で生徒を観察すると実に面白い。
ちょっと好戦的な態度をとっていると「パンジャブの血なのかな。」と勝手に想像するようになる。

パンジャブ州がどこにあるかわからない人はグーグルマップで調べて見てほしい。
パキスタンとの国境に位置する州で、インドの歴史上外敵の侵入を果敢に防いできた歴史があるらしい。
今でもインド軍の多くはパンジャブ州の出身なのだとか。
シク教徒(丸いターバンを頭に巻いている)が多く住んでいるのもパンジャブ州で世界にシク教徒は2400万人いるらしい! 凄い。

話のついでに、移民あるあるだと思うが「Youは何でニュージーランドへ?」という質問も聞いてみる。

「良い教育の為。」と答えていたが「インドは学力の面ではニュージーランドより遥かに進んでいる。2歳の頃から小学校で勉強するようなことを勉強する。」と言っていた。

確かに学力という面で言ったらアジアとかは数字は良いのだと思う。
それはPISAの調査とかでも結果として出ているように感じるし、生徒を見ていても、インドや中国や韓国や日本の子ども達はよく勉強が出来るなと感じる。
ただ、勉強が出来るのと、将来大人になって社会に出ていった時に幸せな暮らしがそこにあるかというと、それは別問題の様にも感じる。

幸せは絶対的なものではなくて、個々が感じるものだと思うから、とてもフワッとしているが、国によって、社会によって、住む地域によって大きな違いがあるから色々と見聞きして個々の見聞を広げることは良いことだろうなと思う。

子ども達にとってはその友達がどこから来ていて、何でニュージーランドにいるのか、なんて本当に興味の範疇外なんだろうし、そういうこととは関係なしに仲良くなったり友達になったりするのだろうから、周りに色々な人種の人達がいるというのは畢竟関係のないことなのかもしれないが、大きくなって色々な人がいたなぁくらいは感じてもらえたら良いのかなぁと親としては少し思う。

前述の英語が全然喋れなかったカナダ人はこちらに来て6ヶ月位でだいぶ英語も喋れるようになってきている。
クウェートからこちらに来た子どもは、親が今度はオーストラリアに行こうかなと話していると言っていた。

何だか本当に沢山の人たちがいて刺激的だが、子ども達は今年度を堺に田舎の学校に転校することになった。

そう、家の売買が成立して来月引っ越しをすることにした。
ニュージーランドでの田舎暮らしの始まり。

今まではどうしても仮暮らしのような、ちょっと都市的な、僕からしてみたら地に足のついていないフワフワした暮らしが続いていたが、また土のある暮らしに戻っていく。

結局そんな暮らしが好きなんだと思う。

そこのコミュニティに入ったらまたそんな暮らしが好きな人達との繋がりが出来てくるんだろう。

出来てきたら面白いなと期待している。

最近は水生生物の調査からBushを流れる小川の水質について考える授業をしています。
仕事も、やりながらトライ&エラーを繰り返しながら、日々ブラッシュアップしていっている感じです。

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